タックスフリーをしないとどうなる？

免税（タックスフリー）手続きを怠るとどうなる？知らないと損する出国時の注意点

海外旅行の楽しみの一つ、それは免税ショッピング（タックスフリー）ですよね。旅行者にとってはお得な制度ですが、出国時に免税手続きを怠ると、思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。

「タックスフリーだから、そのまま持ち帰ればいいんでしょ？」

残念ながら、それは大きな間違いです。免税で購入した商品は、あくまで「一時的に消費税を免除」されているだけ。正式には、海外で使用するために購入されたもの、という扱いになります。日本で購入したものを日本で使用しない、という前提があるからこそ免税が認められるのです。

免税手続きを怠ると、具体的にどうなるのか？

最も起こりうるのが、出国時の税関での消費税の徴収です。

免税で購入した商品を所持しているにも関わらず、免税手続きの記録がない場合、税関職員は商品の消費税相当額を徴収します。例えば、高額なブランド品や電化製品などを購入した場合、その金額は決して小さくありません。せっかく免税で安く買ったつもりでも、結局は正規の価格で購入したことになり、全くお得ではありません。

さらに、悪質なケースと判断された場合は、追徴課税や罰金が科せられる可能性もあります。

「知らなかった」では済まされないのが、税金の世界。意図的な脱税とみなされると、本来支払うべき消費税に加えて、ペナルティが課せられることもあります。旅行の楽しい思い出が一転、後味の悪いものになってしまうかもしれません。

なぜ免税手続きが必要なのか？

免税手続きは、購入者が本当に海外に商品を持ち出すのか、それとも日本国内で使用するのかを確認するためのものです。

手続きの流れは以下の通りです。

1. 免税店での購入: パスポートを提示し、免税で購入する意思を伝えます。
2. 購入記録票の作成: 店舗が購入記録票を作成し、パスポートに添付します。
3. 出国時の税関手続き: 空港の税関カウンターで、購入記録票と商品、パスポートを提示します。

近年では、電子化が進み、パスポートにICチップを通して情報を読み取ることで手続きが完了するケースも増えています。

スムーズな出国のために、今すぐできること

• 免税店の説明をよく聞く: 各店舗で免税手続きの方法が異なる場合があるので、必ず確認しましょう。
• 購入記録票はパスポートから剥がさない: 税関で提示するまで、大切に保管してください。
• 税関手続きには時間に余裕を持って: 特に繁忙期は混雑が予想されるので、早めに空港に到着することをおすすめします。
• 不安な場合は税関職員に相談: 手続きに不明な点があれば、遠慮なく税関職員に質問しましょう。

免税制度は、私たち旅行者にとって大変ありがたい制度です。しかし、ルールを守らないと、せっかくのメリットを台無しにしてしまうだけでなく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

事前にしっかりと免税手続きについて理解し、スムーズな出国で、楽しい旅の締めくくりを迎えましょう。