中国から個人輸入するとき、関税はいくらかかりますか?

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中国からの個人輸入における関税は、商品代金の60%を課税対象とし、20万円以下なら簡易税率、超過なら実行関税率が適用されます。 商用輸入とは異なり、経費は課税対象外です。 具体的な税額は商品価格や種類によって変動するので、輸入前に税関のホームページなどで確認することをお勧めします。
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中国から個人輸入する場合、関税がどれくらいかかるのかは、多くの個人輸入者にとって大きな関心事です。一口に「関税」と言っても、その金額は商品によって大きく異なり、単純な計算式で済むものではありません。 「商品代金の60%が課税対象」という情報がインターネット上では流布していますが、これは正確ではありません。実際には、はるかに複雑な計算が適用されます。

まず、重要なのは「課税対象となる価格」です。これは単に商品価格だけではありません。商品価格に加え、国際送料、保険料などが含まれる場合があり、これら全てを合計した金額が課税価格のベースとなります。 先述の「商品代金の60%」という情報は、あくまで大まかな目安であり、正確な税率を知るためには、個々の商品とその価格、そして輸入経路に依存した様々な要素を考慮する必要があります。

次に、税率自体も一律ではありません。「簡易税率」と「実行関税率」という2つの税率が適用されます。 一般的に、課税価格が20万円以下の場合は「簡易税率」が適用されます。これは、商品ごとに定められた税率(関税率)に、消費税(現在は10%)を加算したものです。一方、課税価格が20万円を超える場合は「実行関税率」が適用されます。こちらは、簡易税率よりも複雑な計算が用いられ、関税率に加え、さらに消費税が加算されます。 さらに、一部の商品には、関税率とは別に、物品税や環境税などの付加税が課せられる場合もあります。

そして、重要なのは「商用輸入ではない」という点です。商用輸入の場合、様々な経費が課税対象となりますが、個人輸入の場合、これらの経費(例えば、輸入代行業者への手数料など)は課税対象外となることが多いです。ただし、これはあくまで原則であり、場合によっては経費の一部が課税対象となる可能性もあるため、注意が必要です。

では、具体的にどのように税金を計算すればよいのでしょうか? 残念ながら、簡単な計算式で正確な税額を算出することはできません。 商品ごとに税率が異なり、また、課税価格の算出自体も複雑です。正確な税額を知るためには、輸入する商品の「HSコード」(関税品目番号)を特定し、税関のホームページなどでその商品に適用される関税率を調べる必要があります。 税関のホームページには、関税計算シミュレーターのようなツールが提供されている場合もありますので、活用してみましょう。

さらに、輸入代行業者を利用する場合は、代行業者に税関手続きに関する詳細な情報を求めることが重要です。彼らが税関手続きに精通しているかどうかを確認し、不明な点は必ず質問しましょう。

最後に、予想外の税金が発生するリスクを考慮し、予算に余裕を持たせることをお勧めします。 関税以外にも、通関手数料などの費用が発生する場合があります。 これらの費用を考慮した上で、輸入計画を立てましょう。 正確な情報を基に、計画的な輸入を行い、トラブルを回避することが大切です。