仕事を途中でやめた場合、確定申告は必要ですか？

年の途中で仕事を辞めたら確定申告は必要？無職になった場合の税金還付の可能性

年の途中で会社を退職し、その後無職になった場合、確定申告が必要かどうかは、様々な状況によって異なります。多くの方が疑問に思うポイントなので、わかりやすく解説していきます。

原則：年末調整を受けられない場合は確定申告を検討

通常、会社員は年末に会社で年末調整が行われます。しかし、年の途中で退職した場合、原則として年末調整を受けることができません。そのため、自分で確定申告を行うかどうかを検討する必要があります。

確定申告を行うメリット：税金が還付される可能性がある

退職後、再就職せずにその年を終えた場合、源泉徴収された所得税が払い過ぎになっている可能性が高くなります。これは、所得税が年間所得に基づいて計算されるため、年の途中で退職して所得が減った場合、源泉徴収された金額が本来納めるべき税額よりも多くなっている可能性があるからです。確定申告を行うことで、払い過ぎた税金が還付される可能性があります。

確定申告が不要なケース

ただし、以下のようなケースでは確定申告が不要な場合があります。

• 再就職して年末調整を受けた場合: 年の途中で退職した後、別の会社に再就職し、その会社で年末調整を受けた場合は、確定申告を行う必要はありません。
• 所得が一定額以下の場合: 退職後の所得が一定額以下（基礎控除以下）の場合は、確定申告をする必要はありません。ただし、控除の種類によっては確定申告をした方が有利になるケースもあります。

確定申告を行うべきかどうかの判断基準

確定申告を行うべきかどうか迷った場合は、以下の点を考慮して判断しましょう。

• 源泉徴収票を確認する: 退職した会社から発行される源泉徴収票には、源泉徴収された所得税額が記載されています。この金額が大きい場合は、確定申告を行うことで税金が還付される可能性が高くなります。
• 控除の有無を確認する: 生命保険料控除、医療費控除、住宅ローン控除など、控除の対象となるものがある場合は、確定申告を行うことで税金が還付される可能性が高くなります。
• 国税庁のホームページで確認する: 国税庁のホームページでは、確定申告に関する情報や、確定申告が必要かどうかを判断するためのシミュレーションツールなどが提供されています。これらを活用して、自分自身で判断することも可能です。

確定申告の手続き

確定申告は、翌年の確定申告期間（通常2月16日から3月15日まで）に行います。確定申告書を作成し、必要書類を添付して税務署に提出します。確定申告書は、税務署で入手できるほか、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。e-Taxを利用すれば、インターネットで確定申告を行うことも可能です。

まとめ

年の途中で退職し、その後無職になった場合は、確定申告を行うことで税金が還付される可能性があります。源泉徴収票を確認し、控除の有無などを考慮して、確定申告を行うべきかどうかを判断しましょう。もし迷った場合は、税務署に相談することをおすすめします。

注意点:

• この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務相談には対応しておりません。正確な情報については、税務署や税理士にご確認ください。
• 税法は改正される可能性があるため、最新の情報に基づいて判断するようにしてください。