初心者マークを後ろだけに貼ったら捕まりますか？

初心者マークは後ろだけ？違反になるケースと安全な貼り方

初心者マーク（運転免許取得1年未満の運転者が表示する標識）は、運転初心者にとって必要不可欠なものです。道路交通法で定められた義務であり、表示を怠ると違反となります。しかし、「初心者マークは後ろだけに貼れば良いのか？」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

結論から言うと、初心者マークは原則として車両の前と後ろ、両方に表示する必要があります。 後ろだけに貼付した場合、違反となる可能性があります。

道路交通法第71条の5第1項および道路交通法施行規則第9条の8には、初心者マークの表示に関する規定が定められています。具体的には、以下の通りです。

• 「普通自動車を運転する免許を受けて一年未満の者は、その運転する普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けなければならない。」

つまり、「前面」と「後面」の両方に表示することが義務付けられているのです。後ろだけに貼付した場合、この規定に違反することになり、道路交通法違反（初心者標識表示義務違反）として罰則が科せられる可能性があります。

違反した場合の罰則は、違反点数1点、反則金4,000円（普通車の場合）です。

しかし、例外もあります。例えば、レンタカーのように、フロントガラスに吸盤が付きにくい、または貼付自体が禁止されている車両の場合です。この場合、レンタカー会社に相談し、適切な対応を確認する必要があります。場合によっては、マグネット式の初心者マークを用意するなど、代替手段を検討しましょう。

初心者マークの正しい貼り方

道路交通法では、初心者マークの具体的な貼付位置までは定められていません。しかし、安全な運転を妨げないように、以下の点に注意して貼り付けることが推奨されます。

• フロントガラス: 運転者の視界を妨げないように、運転席から見て邪魔にならない位置に貼り付けます。一般的には、助手席側の隅やルームミラーの裏側などが推奨されます。
• リアガラス: 後方視界を妨げないように、リアガラスの左右どちらかの隅か、中央よりやや下部に貼り付けます。

その他注意点

• 初心者マークは、運転免許取得から1年経過後は速やかに取り外しましょう。
• 初心者マークが剥がれ落ちてしまったり、汚れて見えにくくなったりした場合は、速やかに新しいものと交換しましょう。
• マグネット式の初心者マークを使用する場合は、走行中に剥がれ落ちないように、しっかりと貼り付けられているか確認しましょう。
• 不安な場合は、警察署や運転免許試験場に確認することをおすすめします。

初心者マークは、他のドライバーに運転初心者であることを知らせ、安全運転を促すためのものです。正しい知識と貼り方で、安全な運転を心がけましょう。