緊急性のない110番通報は?

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緊急性の低い相談や問い合わせ、いたずら電話は110番の回線を圧迫し、事件・事故への対応を遅らせる可能性があります。令和6年中の110番通報のうち、約3割が緊急性のないものでした。本当に助けが必要な人のために、110番の適切な利用をお願いします。緊急性のない相談は警察相談専用電話 #9110 をご利用ください。

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緊急ではないけど困った… 110番通報の前に考えること

「あれ?鍵がない…家に入れない!」「道に迷ってしまった…」「近所の騒音が気になる…」。日常生活で、誰かに助けを求めたいけど、110番するほどのことではないかもしれない…そんな状況、経験したことはありませんか?

警察庁の統計によると、110番通報のうち、約3割が緊急性のないものだそうです。いたずら電話や間違い電話はもちろん、上記のような「困った」レベルの相談も含まれます。もちろん、困っていることは事実ですが、110番は一刻を争う事件や事故に対応するための緊急回線。緊急性の低い相談が回線を圧迫してしまうと、本当に助けが必要な人への対応が遅れてしまう可能性があります。

では、緊急ではないけれど困った場合、私たちはどうすれば良いのでしょうか?

1. まずは落ち着いて状況を整理

まずは深呼吸。本当に警察の助けが必要なのか、自分で解決できることはないか、冷静に考えてみましょう。例えば、鍵が見つからない場合は、もう一度心当たりを探してみたり、家族や管理会社に連絡してみるのも手です。道に迷った場合は、地図アプリを確認したり、近くの人に尋ねてみましょう。騒音問題は、まずは冷静に相手に注意してみるのも一つの方法です。

2. 相談窓口を活用する

どうしても解決できない場合、相談窓口の利用を検討しましょう。

  • #9110 (警察相談専用電話): 警察への相談窓口として、事件・事故の緊急性はないけれど、警察に相談したいことがある場合に利用できます。生活の安全に関する悩みや、犯罪に巻き込まれる不安など、様々な相談に対応してくれます。各都道府県警察本部に設置されており、通話料はかかりますが、専門の相談員が親身になって話を聞いてくれます。

  • 各自治体の相談窓口: 地域の生活に関する相談窓口が、各自治体に設置されています。例えば、騒音問題や近隣トラブル、生活困窮に関する相談など、幅広い分野に対応しています。自治体のウェブサイトや広報誌などで、相談窓口の情報が掲載されています。

  • 法的トラブルの場合は弁護士: 契約トラブルや損害賠償請求など、法的な問題が発生している場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。法テラスなどの無料相談窓口もあります。

3. インターネットや情報誌を活用する

インターネット上には、様々な情報が掲載されています。鍵の紛失時の対処法、道に迷った時の対策、騒音問題の解決策など、困っていることに関する情報を検索してみましょう。また、地域の情報誌やウェブサイトには、生活に役立つ情報や相談窓口の情報が掲載されている場合があります。

110番は最後の砦

110番は、あくまで緊急時のためのものです。本当に助けが必要な人が、すぐに警察に連絡できるような環境を保つために、緊急性の低い相談は、他の相談窓口を活用するように心がけましょう。

困った時は、焦らずに状況を整理し、利用できる相談窓口を探してみる。そして、本当に警察の助けが必要な場合にのみ、110番を利用する。それが、私たち一人ひとりができる、社会貢献につながる行動なのです。