自転車同士で追い越しをするのは違反ですか？

自転車同士の追い越しは違反？安全な追い越し方と注意点

「サイクリングロードで前の自転車が遅い！追い越したいけど、違反になるのかな？」

自転車に乗っていると、そんな風に思うこと、ありますよね。特にサイクリングロードなど、複数の自転車が同じ方向に走る場所では、追い越しは避けて通れない状況も出てきます。

結論から言うと、自転車同士の追い越し自体は、道路交通法違反ではありません。

ただし、注意すべき点があります。それは、並進走行との区別です。

並進走行は、道路交通法で禁止されています。（道路交通法第20条）

では、追い越しと並進走行は何が違うのでしょうか？

追い越しは、一時的に他の自転車の横を通り過ぎる行為です。あくまで短時間で、かつ前方へ進むことを目的としています。

一方、並進走行は、他の自転車と並んで、ある程度の距離を走行する行為です。会話をしながら、景色を楽しみながら…といった状況が当てはまります。

つまり、追い越しは一時的な行為なので問題ありませんが、長時間並んで走行するのは違反となるのです。

安全な追い越しのために心がけること

追い越し自体は違反ではありませんが、安全に行うためには以下の点に注意しましょう。

1. 追い越し前に周囲の安全確認を徹底する: 後方から来る自転車や歩行者がいないか、左右の安全を確認します。ミラーがあれば活用しましょう。
2. 追い越す自転車との距離を十分に確保する: 接触事故を防ぐため、安全な間隔を保ちましょう。特に、相手が子供や高齢者の場合、予測できない動きをする可能性もあるため、より注意が必要です。
3. 追い越すことを知らせる: ベルを鳴らす、声をかけるなどして、追い越すことを相手に伝えましょう。「右から追い越します」など、具体的に伝えるのが効果的です。
4. 急な進路変更は絶対にしない: 追い越し中に急な進路変更をすると、相手を巻き込む事故につながる可能性があります。
5. 追い越し後は、速やかに元の位置に戻る: 追い越しが終わったら、無理に相手の前に割り込むようなことはせず、安全な距離を保って走行しましょう。

追い越しが難しい場所

以下の場所では、追い越しはできる限り避けるようにしましょう。

• 見通しの悪い場所: カーブや坂道など、前方や後方の状況が確認しづらい場所での追い越しは危険です。
• 道幅が狭い場所: 十分なスペースがない場所での追い越しは、接触事故のリスクが高まります。
• 歩行者が多い場所: 歩行者との接触事故を防ぐため、追い越しは控えましょう。

まとめ

自転車同士の追い越しは、違反ではありません。しかし、安全に配慮し、並進走行にならないように注意が必要です。

周囲の安全確認を徹底し、十分なスペースを確保して、相手に追い越すことを伝え、急な進路変更は絶対にしない。これらの点を守れば、安全で快適なサイクリングを楽しむことができます。

サイクリングは楽しいアクティビティですが、安全意識を高く持ち、ルールを守って楽しみましょう。

#自転車#追い越し#違反