苗字を変更したら確定申告はどうすればいいですか?

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苗字変更後の確定申告は、申告時点の氏名を使用します。婚姻などで改姓した場合も同様です。3月15日等の申告期限とは無関係に、申告書類には変更後の氏名を記載し提出してください。 期限後や翌年度の修正申告も、その時現在の氏名で申告しましょう。

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苗字が変わったら確定申告はどうすればいいの? 意外と悩むポイントを徹底解説

結婚や再婚、あるいは戸籍法改正を利用した改姓など、人生における大きな転換期に苗字変更を経験する人は少なくありません。人生の節目を祝う気持ちと同時に、手続きの煩雑さ、特に税金に関する手続きに頭を悩ませる人もいるのではないでしょうか。今回は、苗字を変更した場合の確定申告について、具体例を交えながら詳しく解説します。

まず、最も重要なポイントは、申告時点での氏名を使用するということです。 婚姻による改姓、あるいはその他の理由で苗字が変わった場合、確定申告書に記載する氏名は、申告書を提出する時点での氏名です。 3月15日(確定申告の期限)時点での氏名、あるいはe-Taxで送信する時点での氏名で構いません。 以前の氏名を使用する必要は一切ありません。 つまり、1月中に婚姻届を提出して苗字が変わった場合でも、3月15日までに提出する確定申告書には、変更後の氏名を記載します。

例えば、山田花子さんが2023年1月10日に結婚し、佐藤花子さんに改姓したとしましょう。2023年分の確定申告を行う際、申告書には「佐藤花子」と記載します。 たとえ、給与所得の源泉徴収票などに「山田花子」と記載されていたとしても、申告書には変更後の氏名を書く必要があります。 源泉徴収票は、税金の計算に必要な書類の一つではありますが、申告書の氏名とは必ずしも一致する必要はありません。

期限後申告や修正申告の場合も同様です。 期限を過ぎた後、もしくは翌年度に修正申告を行う場合も、その時点での氏名を使用します。仮に、佐藤花子さんがさらに改姓して鈴木花子になったとします。2023年分の確定申告を期限後に行った場合、または2024年度に修正申告を行う場合は、「鈴木花子」と記載するべきです。

では、具体的にどのような点に注意すれば良いでしょうか。

  • 申告書への氏名記載: すべての書類(申告書、添付書類など)に、申告時点の氏名を正確に記載します。誤字脱字がないように、注意深く確認しましょう。
  • マイナンバーカードの氏名: マイナンバーカードの氏名が変更前のままの場合、申告前に市区町村役場で氏名変更の手続きを行いましょう。e-Taxを利用する際は、変更後の氏名と一致している必要があります。
  • 税務署への連絡: 氏名変更を税務署に直接連絡する必要はありません。申告書に正しい氏名を記載して提出すれば問題ありません。
  • 過去の確定申告書: 過去の確定申告書の氏名は、変更後の氏名に影響しません。過去の申告内容に問題がなければ、そのままです。

苗字の変更は人生における大きな出来事です。確定申告の手続きも、変更後の氏名を使用するなど、手続き自体は比較的シンプルです。しかし、戸惑う方もいるかもしれません。不明な点があれば、税務署に問い合わせたり、税理士などの専門家に相談したりすることをお勧めします。正確な申告を行い、税務上のトラブルを回避しましょう。 慌てず、正確な情報に基づいて手続きを進めることが重要です。