風営法で景品1000円は禁止されていますか?

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ゲームセンターの景品は、風俗営業法で規制されています。景品提供は原則禁止ですが、クレーンゲームなど射幸心を煽らない範囲で例外的に認められています。警察庁は2024年3月、景品の上限価格をおおむね800円以下から1000円以下に緩和しました。
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ゲームセンターの景品、1000円は本当に大丈夫?風営法の規制と緩和について解説

ゲームセンターで楽しんだ後、ゲットした景品。その価値は人それぞれですが、中には高額な景品も存在します。しかし、風俗営業法(風営法)では、景品提供に関する厳しい規制が存在し、高額な景品提供は禁止されています。

「風営法で景品1000円は禁止されているのか?」

結論から言えば、2024年3月以降、警察庁は景品の上限価格を「おおむね800円以下」から「1000円以下」に緩和しました。つまり、1000円以下の景品であれば、原則として提供は可能となりました。しかし、これはあくまで「おおむね」という表現であり、具体的な金額は各都道府県の条例によって異なる場合があります。

では、風営法は具体的にどのような規制を設けているのでしょうか?

風営法は、射幸心をあおるような景品提供を禁止する法律です。

これは、ギャンブル依存症や社会問題を引き起こす可能性を懸念しているためです。そのため、原則として、ゲームセンターでの景品提供は禁止されています。

しかし、射幸心をあおらないと判断される「クレーンゲーム」や「メダルゲーム」などのゲームについては、例外的に景品提供が認められています。

景品提供が認められる条件は次の通りです。

  • 景品が射幸心をあおらないもの: 高額な現金や金券、高級ブランド品などは禁止されます。
  • 景品の提供方法が適正であること: 賭けやくじ引きなど、射幸心をあおるような方法での提供は禁止されます。
  • 景品の上限価格が規制値以下であること: 前述の通り、警察庁は景品の上限価格を1000円以下に緩和しましたが、具体的な金額は各都道府県によって異なるため、事前に確認が必要です。

風営法の規制は、健全なゲーム文化を育むために不可欠です。

しかし、一方で、規制によってゲームセンターの経営が厳しくなる、魅力的な景品を提供できないといった問題も発生しています。

今後も、風営法の規制とゲームセンターの経営のバランスをどのように取るかが課題となります。

ゲームセンターを利用する際は、風営法の規制について理解し、適正な利用を心掛けましょう。