「受け取らせていただきます」の丁寧語は？

「拝受させていただきます」よりもさらに丁寧な表現：状況に応じた使い分け

「拝受させていただきます」は、相手への敬意を払い、丁寧な印象を与える表現として非常に有効です。しかし、状況によっては、さらに丁寧な表現を用いることで、より相手への配慮を示すことができます。

1. 相手が非常に高い地位の方、または特別な恩義がある場合:

• 「謹んでお受けいたします」: 「謹んで」は、相手への深い敬意と、謙虚な気持ちを表す言葉です。目上の方からの贈り物や依頼など、特に丁重に対応したい場合に適しています。

  例：「〇〇様より頂戴いたしましたお品、謹んでお受けいたします。心より感謝申し上げます。」

• 「ありがたく頂戴いたします」: 「ありがたく」は、感謝の気持ちを強調する言葉です。相手の好意や配慮に対して、心からの感謝を伝えたい場合に有効です。

  例：「ご厚意に心より感謝申し上げます。〇〇の件、ありがたく頂戴いたします。」

2. 依頼や申し出を受ける場合:

• 「喜んでお受けいたします」: 相手の依頼や申し出を快諾する際に、喜びの気持ちを伝える表現です。「拝受させていただきます」よりも少しくだけた印象になりますが、親しみを込めて伝えたい場合に適しています。

  例：「〇〇のご依頼、喜んでお受けいたします。精一杯努めさせていただきます。」

• 「かしこまりました。お受けいたします」: こちらは、相手の指示や命令を承諾する際に用いる、よりフォーマルな表現です。ビジネスシーンで上司や取引先からの指示を受ける場合などに適しています。

  例：「〇〇の件、かしこまりました。お受けいたします。早速準備に取り掛かります。」

3. 相手の言葉やアドバイスを受ける場合:

• 「肝に銘じます」: 相手の言葉やアドバイスを真摯に受け止め、大切にすると伝える表現です。教訓や戒めなど、心に深く刻み込みたい言葉に対して用います。

  例：「〇〇様のお言葉、肝に銘じ、今後の業務に活かしてまいります。」

• 「参考にさせていただきます」: 相手の意見や情報を参考に、今後の行動に役立てると伝える表現です。相手の提案やアドバイスを尊重しつつ、具体的な行動に繋げる意図を伝えることができます。

  例：「貴重なご意見、誠にありがとうございます。今後の〇〇について、参考にさせていただきます。」

「拝受させていただきます」を使う際の注意点:

• 対象物を具体的に明示する: 何を受け取るのかを明確にすることで、より丁寧な印象になります。
• 感謝の気持ちを添える: 感謝の言葉を添えることで、相手への敬意をさらに深めることができます。

これらの表現を、状況に応じて使い分けることで、より相手への配慮を示し、良好なコミュニケーションを築くことができます。単に丁寧な言葉を使うだけでなく、相手との関係性や状況を考慮し、適切な表現を選ぶことが大切です。