お見舞いにふさわしくない食べ物は?

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お見舞いの際には、根付きの鉢植えやシクラメン、菊、椿、真紅の花などは不吉とされているため避けてください。ユリや水仙などの香りの強い花も向いていません。果物などの食べ物については、食事制限がないか事前に確認しましょう。

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お見舞いの「タブー飯」:元気になってほしいからこそ避けたい食べ物とは?

お見舞いに行く際、何を持っていくか悩みますよね。お花や雑誌、あるいはちょっとしたお菓子などが定番ですが、実は食べ物を選ぶ際には注意が必要です。相手の体調や病院のルールだけでなく、縁起の悪いものを贈ってしまうと、せっかくのお見舞いが逆効果になりかねません。

既に多くの方がご存知のように、根付く植物は「寝付く」を連想させるため、鉢植えはNGとされています。同様に、食べ物にも避けるべきものがいくつか存在します。それは、直接的に体調に影響を与えるもの、消化に悪いもの、そして、なんとなく縁起が悪いとされているものです。

1.生もの全般:鮮度が命!そして消化の負担に…

まず、生ものは基本的に避けましょう。特にお見舞いに行くまでの時間や、病院での保存状況を考えると、鮮度が落ちてしまう可能性があります。生魚や生肉はもちろん、手作りのおにぎりやサンドイッチなども、衛生面でリスクが高いと言えます。また、体力が弱っている患者さんにとって、生ものは消化に負担がかかるため、避けるのが賢明です。

2.刺激物:元気になってほしいのに、逆効果?

辛いものや、脂っこいもの、カフェインを多く含むものなども避けましょう。これらの刺激物は、胃腸に負担をかけたり、睡眠を妨げたりする可能性があります。唐辛子たっぷりの料理や、こってりとした揚げ物、濃いコーヒーなどは、一時的に元気になるかもしれませんが、体への負担を考えると控えるべきです。

3.喉に詰まりやすいもの:万が一を考えて…

お餅や、大きくて硬いおせんべいなど、喉に詰まりやすい食べ物も注意が必要です。特に高齢の方や、飲み込む力が弱っている患者さんの場合、窒息の危険性があります。ゼリーやプリンなど、のどごしの良いものが好ましいですが、それでも一口サイズにして、ゆっくりと食べてもらうように促しましょう。

4.故人を偲ぶ食べ物:縁起を担ぐ気持ちも大切に

地域や個人の信仰によって異なりますが、一般的に、おはぎやぼたもちは、お彼岸やお盆など、故人を偲ぶ際に供えられることが多い食べ物です。お見舞いの場に持参すると、縁起が悪いと捉えられる可能性があります。相手の信仰や習慣を考慮し、慎重に選びましょう。

5.相手の病状や治療内容を無視した食べ物:アレルギーや食事制限は事前に確認!

これが最も重要なポイントです。相手にアレルギーがないか、食事制限があるかどうかを事前に確認しましょう。糖尿病や高血圧など、特定の疾患を抱えている場合は、砂糖や塩分を多く含む食べ物は避けるべきです。また、抗がん剤治療などを受けている場合は、吐き気を催しやすい食品や、免疫力を低下させる可能性のある食品も避ける必要があります。

では、何を持って行けば良いのか?

上記を踏まえると、果物(アレルギーや糖分に注意)、個包装された焼き菓子、のどごしの良いゼリーなどが比較的安全な選択肢と言えるでしょう。ただし、果物は、消化の良いものを選び、皮をむいて食べやすいようにカットしておくなど、配慮が必要です。焼き菓子は、日持ちがするものを選び、個包装されているものが衛生的です。

お見舞いに行く際は、相手の気持ちを考え、少しでも早く元気になってほしいという願いを込めて、慎重に品物を選びましょう。そして、何よりも大切なのは、あなたの優しい言葉と笑顔です。食べ物だけでなく、温かい気持ちを届けることが、一番のお見舞いになるはずです。