なぜ、祝儀は偶数だと縁起が悪いのでしょうか?

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結婚式のご祝儀は、奇数金額(3万円、5万円など)にするのが一般的です。これは、偶数は「別れ」を連想させるためです。同様に、4は死、9は苦しみを連想させ、これらの数字も避けられます。
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なぜ祝儀は偶数だと縁起が悪いのか

日本では、結婚式の祝儀(ご祝儀)を包む際には、奇数金額にすることが慣習となっています。偶数金額は縁起が悪いとされており、その理由には以下のようなものがあります。

「別れ」を連想させる

日本語では、偶数(2、4、6…)を「双数(そうすう)」と呼びます。これは、2つで1組になっていることを表しており、別れることを連想させるとされます。そのため、結婚という2人が1つになる慶事には、偶数はふさわしくないものとされています。

縁起の悪い数字との関連性

日本では、特定の数字が縁起が悪いものとされています。例えば、

  • 4:「死」を連想させるため避けるべき数字
  • 9:「苦しみ」を連想させるため、同様に避けるべき数字

偶数には、これらの縁起の悪い数字が含まれることがあります。例えば、24は4が含まれ、29は9が含まれます。そのため、偶数自体も縁起が悪いものとみなされるようになったのです。

奇数の縁起の良さ

奇数(1、3、5…)は、「独身」「独立」という概念と結びつけられています。結婚という「2人が1つになる」という状態とは対照的なイメージです。そのため、奇数には「一人立ち」や「繁栄」という意味が込められ、縁起が良いものとされています。

地域差

日本でも、祝儀の金額に対する考え方は地域によって異なります。例えば、関西地方では奇数金額が好まれ、関東地方では偶数金額も受け入れられる傾向があります。これは、それぞれの地域の風習や文化の違いが影響していると考えられます。

現代の傾向

近年では、祝儀を包む金額についても柔軟な対応が見られるようになってきました。縁起を気にする人もいますが、金額を重視して、奇数・偶数にこだわらない人も少なくありません。大切なのは、新郎新婦に祝福の気持ちを伝えることであり、形式にこだわりすぎる必要はないでしょう。

ただし、伝統的な風習やマナーを尊重することは大切です。もし、祝儀を包む金額に迷った場合は、地域の風習や新郎新婦の希望を確認することをおすすめします。