イギリスでタブーなジェスチャーは?

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イギリスでは、手の甲を相手に向けたピースサインは侮辱的な意味を持ち、タブーとされています。中指を立てるジェスチャーと同様に、相手を侮辱する意図を示すため、使用は避けるべきです。フランスでも同様にタブーとされています。

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イギリスでうっかりやると気まずい!? 知っておくべきジェスチャーのタブー

イギリス旅行や滞在を考えている皆さん、美しい風景や歴史的な建造物を巡るだけでなく、文化や習慣も理解することは、より豊かな経験につながります。特に、言葉を使わずに意思疎通を図るジェスチャーは、文化によって意味が大きく異なるため注意が必要です。

今回は、イギリスで特に注意すべき、知らずに使うと誤解を招いたり、不快な思いをさせてしまう可能性のあるジェスチャーについてご紹介します。

1. 手の甲を向けたピースサイン:侮辱のサイン

一見、友好的に見えるピースサインですが、手の甲を相手に向けて行うと、全く逆の意味を持つ侮辱的なジェスチャーになります。これは、中指を立てるジェスチャーと同等の意味合いを持ち、相手を激しく侮辱する意図を示すため、絶対に避けるべきです。

このジェスチャーは、百年戦争時代にフランス軍が捕虜にしたイギリス兵に対して、弓を引けないように指を切り落とすという脅しから来ているという説があります。そのため、イギリス人にとっては非常に侮辱的な意味を持つようになったと言われています。

2. Vサイン(掌を向けたピースサイン):状況次第で意味が変わる

上記の「手の甲を向けたピースサイン」とは異なり、手のひらを相手に向けたVサインは、通常は「Victory(勝利)」を意味するジェスチャーとして用いられます。しかし、状況によっては挑発的な意味合いを持つこともあります。特に、スポーツの試合などで相手チームを挑発する際などに使われると、敵意を示すジェスチャーとして解釈される可能性があります。

3. 親指を立てる(サムズアップ):肯定的な意味だけではない

親指を立てるジェスチャーは、一般的には「OK」「いいね」といった肯定的な意味合いを持ちますが、イギリスでは文脈によっては不快感を与える可能性があります。特に、見知らぬ相手に対して無闇に使うと、軽薄な印象を与えたり、上から目線と捉えられたりする可能性があります。

4. 指を鳴らす:無礼とみなされることも

レストランなどでウェイターを呼ぶ際に、指を鳴らす行為は、イギリスでは非常に無礼な行為とみなされます。ウェイターを呼ぶ際は、アイコンタクトを取り、軽く手を挙げるか、「Excuse me」と声をかけるのが一般的です。

5. 頭を傾げる:相手を理解していないことを示す

相手の話を聞いている際に、首を傾げる行為は、相手を理解していない、または疑っていると解釈されることがあります。もちろん、無意識のうちに行ってしまうこともありますが、相手が話している内容に集中していることを示すためには、うなずきながら聞く方がより好印象を与えます。

最後に:言葉だけでなく文化も尊重を

これらのジェスチャー以外にも、国や地域によって様々なタブーが存在します。イギリスを訪れる際は、事前に現地の文化や習慣について調べておくことで、よりスムーズで快適なコミュニケーションが可能になります。言葉だけでなく、ジェスチャーにも注意を払い、相手への敬意を忘れずに、素晴らしいイギリス滞在を楽しんでください。