医療費控除はいくら以上ならやったほうがいいの？

医療費控除、いくらからが「お得」の分かれ道？損しないための徹底ガイド

医療費控除、名前は聞いたことあるけど、「自分には関係ないだろう」と思っている方もいるのではないでしょうか？確かに、日々の生活で多少の医療費はかかりますが、本当に「お得」になるラインを知らないと、せっかくの制度を活用できずに損をしてしまうかもしれません。

この記事では、医療費控除が「やった方がいい」と言える金額の目安から、申請時の注意点、そして知っておくと得する裏技まで、分かりやすく解説します。

ずばり、10万円が目安！でも…

一般的に、医療費控除は「年間の医療費が10万円を超えた場合」に検討する価値があると言われています。これは、医療費控除の計算方法が、

(年間の医療費) – (保険金などで補填される金額) – 10万円

となっているためです。つまり、10万円を超えた金額が控除対象となるわけです。

しかし、注意すべき点があります。それは、「所得金額が200万円未満の場合、10万円ではなく、所得金額の5％を超えた金額」が控除対象となるということです。

例えば、年間の所得金額が150万円の場合、5%は7.5万円となります。この場合、医療費が7.5万円を超えていれば、控除の対象となる可能性があるのです。

医療費控除の対象となる医療費とは？

医療費控除の対象となる医療費は、意外と幅広いです。病院での診察費や治療費はもちろん、薬代、入院費用、そして通院のための交通費（公共交通機関に限る）なども含まれます。

ただし、予防接種や美容整形など、治療を目的としないものは対象外となるので注意が必要です。

申請時に注意すべきポイント

医療費控除の申請は、確定申告の際に行います。必要な書類は以下の通りです。

• 確定申告書
• 医療費控除の明細書
• 医療費の領収書
• 保険金などで補填された金額がわかる書類

領収書は、医療機関ごとにまとめて保管しておきましょう。また、明細書は国税庁のホームページからダウンロードできます。

知っておくと得する裏技：セルフメディケーション税制

医療費控除とは別に、「セルフメディケーション税制」という制度もあります。これは、特定の成分を含むOTC医薬品（ドラッグストアなどで購入できる医薬品）の年間購入額が12,000円を超えた場合に、控除を受けられるというものです。

医療費控除とセルフメディケーション税制は、どちらか一方しか利用できません。どちらがお得になるかは、年間の医療費やOTC医薬品の購入額によって異なりますので、事前にシミュレーションしてみることをおすすめします。

まとめ：まずは計算してみよう！

医療費控除は、正しく理解し、活用すれば、節税効果が期待できる制度です。「自分には関係ない」と思わずに、まずは年間の医療費を計算してみましょう。10万円を超える場合、または所得金額が200万円未満で医療費が所得の5%を超える場合は、確定申告で医療費控除を申請することを検討してみてください。

もし手続きに不安がある場合は、税務署や税理士に相談してみるのも良いでしょう。賢く制度を活用して、家計を少しでも楽にしましょう。

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