右折は赤でも良いの?

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赤信号でも、すでに右折を開始していれば、そのまま進行できます。ただし、青信号で進行してくる車両や歩行者の通行を妨げてはいけません。安全を確認し、十分に注意して通行する必要があります。

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赤信号で右折、本当に大丈夫? 状況を見極めて安全第一の判断を

日本では、多くの交差点で赤信号でも右折が認められています。一見便利に見えるこのルールですが、「赤信号だから停止」という原則と相反するため、混乱を招きやすく、事故の危険性も潜んでいます。今回は、赤信号での右折について、そのルールと注意点、そして安全に運転するためのポイントを詳しく解説します。

まず大前提として、赤信号は「停止」の合図です。右折が認められている場合でも、必ず交差点の手前で一旦停止し、安全確認を徹底しなければなりません。青信号で直進・左折してくる車両、横断歩道を通行する歩行者、自転車など、周囲の状況をしっかりと把握することが重要です。

「すでに右折を開始していれば、そのまま進行できます」という解釈は誤解を生みやすい表現です。赤信号で停止線を超えて右折待機している場合、対向車や歩行者がいないことを確認した上で、徐行して右折することが可能です。しかし、既に右折動作に入り、交差点の中央付近まで達している状態で信号が赤に変わった場合は、そのまま進行するのが安全な場合もあります。ただし、この場合でも、青信号で進行してくる車両の通行を妨げてはいけません。無理に進行すると、重大な事故につながる可能性があります。

特に注意が必要なのは、右折レーンがない交差点です。このような場所では、直進車と同じ車線を使うため、赤信号での右折はより慎重に行う必要があります。後続車が接近している場合、無理に右折しようとせず、青信号になるまで待つのが賢明です。また、大型車やバスなど、死角の多い車両の後ろに位置する場合は、より一層の注意が必要です。

歩行者保護の観点からも、赤信号での右折は慎重さが求められます。横断歩道の手前で必ず停止し、歩行者がいないことを確認してから右折しましょう。特に、夜間や雨天時など、視界が悪い状況では、歩行者を見落としやすいので、より注意深く確認する必要があります。

また、「歩行者用信号が青の場合、車両は右折できません」というルールも覚えておきましょう。たとえ対向車がいなくても、歩行者用信号が青の場合は、歩行者が横断歩道を渡ってくる可能性があるため、右折は禁止されています。

さらに、道路標識や道路標示にも注意を払いましょう。交差点によっては、「赤信号時右折禁止」の標識が設置されている場合があります。また、道路標示によって右折可否が示されている場合もありますので、これらの指示に従うことが重要です。

最後に、安全運転の鉄則は「予測運転」です。他の車両や歩行者の動きを予測し、余裕を持った運転を心がけることで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。赤信号での右折は、決して「いつでもOK」ではありません。状況を的確に判断し、安全第一の行動を心がけましょう。

交通ルールを遵守し、周囲への配慮を忘れずに、安全で快適なドライブを楽しみましょう。