和室でお客様が座る位置は?

3 ビュー
和室では、床の間を背にした位置が上座、反対側の入り口に近い位置が下座です。客は下座に座るのが礼儀です。床の間がない場合は、入り口に近い方が下座となります。 上座は目上の方、あるいは年長者へ譲るべきです。
コメント 0 好き

和室の座る位置:おもてなしの心を形にする

畳の香りに心が落ち着く和室。お客様をお迎えする機会も増えることでしょう。しかし、いざ和室でお客様をおもてなししようとすると、「どこに座ってもらえばいいか迷ってしまう」ことはありませんか?

西洋式の部屋と違い、椅子やテーブルの配置で明確な席順が決まっていない和室。実は、古くから受け継がれてきた、おもてなしの心が込められた座る位置のマナーが存在します。

床の間を背に、お客様を敬う心

和室において、最も格式が高い場所とされているのが「床の間」です。床の間は、掛け軸や生け花を飾り、その部屋の品格を高める空間。お客様を和室に通す際、 床の間を背にした位置が「上座」、反対に、入り口に近い位置が「下座」 となります。

お客様には、まず下座にご案内するのが礼儀です。これは、決して失礼にあたる行為ではありません。むしろ、お客様に「どうぞ楽な気持ちでくつろいでください」という、奥ゆかしい配慮の表れです。

床の間を背にする位置に座ることは、お客様を敬い、その場を大切に思う心を示す行為なのです。

床の間がない場合は? 入り口を基準に

近年では、現代の住宅事情に合わせて、床の間がない和室も少なくありません。その場合は、 入り口に近い方が「下座」、遠い方が「上座」 となります。

お客様を奥の席にご案内することで、お客様を大切に扱い、ゆっくりとくつろいでいただきたいという気持ちを伝えることができます。

上座は誰に座っていただくべき?

上座は、お客様の中でも特に目上の方、あるいは年長者の方にお譲りするのが望ましいです。目上の方と判断が難しい場合は、お客様ご自身に席を選んでいただくのが良いでしょう。

「どうぞこちらへ」と、にこやかに上座を勧め、お客様への心遣いを示しましょう。

まとめ:和室の席次にも、おもてなしの心を

和室の席次は、単なるマナーではなく、お客様への敬意を表す、日本の美しい文化です。

お客様に心地よく過ごしていただくために、ぜひ今回の記事を参考に、和室の席次を意識してみてはいかがでしょうか?