在留資格が期限切れになるとどうなる？

在留資格が期限切れになったらどうなる？日本にいる場合、海外にいる場合、それぞれの対処法

在留資格は、外国人が日本に合法的に滞在するために必要な許可証です。この資格には期限があり、期限が切れてしまうと、日本での滞在が違法状態になってしまいます。今回は、在留資格が期限切れになった場合、日本にいる場合と海外にいる場合で、それぞれどのような事態になるのか、そしてどのように対処すべきかを詳しく解説します。

日本にいる場合

在留資格の期限が切れてしまったことに気づかず、または何らかの理由で更新手続きが間に合わなかった場合、まずは速やかに出入国在留管理局（入管）に自主的に出頭し、事情を説明することが重要です。

放置すれば、不法滞在となり、強制送還の対象となる可能性が高まります。また、不法滞在期間が長くなるほど、将来的に日本への入国が難しくなる可能性も高くなります。

自主的に出頭した場合、個々の状況に応じて、以下のような措置が取られる可能性があります。

• 出国命令: 比較的軽微な不法滞在の場合、出国命令という形で自主的な出国を促されることがあります。出国命令に従えば、強制送還される場合よりも入国拒否期間が短くなる可能性があります。
• 在留特別許可: 例外的に、日本での滞在を認めてもらえる場合があります。これは、家族構成、日本への定着度、人道的な配慮など、様々な要素を考慮して判断されますが、許可される可能性は決して高くありません。
• 強制送還: 上記いずれの措置も取られない場合、強制送還の手続きが開始されます。

いずれにしても、在留資格の期限切れは深刻な事態であり、弁護士や行政書士などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることを強くお勧めします。

海外にいる場合

在留資格の期限が切れた状態で海外にいる場合、基本的にその在留資格で再入国することはできません。再度日本に入国するためには、新たにビザを取得する必要があります。

以前と同じ種類のビザを申請する場合でも、改めて「在留資格認定証明書交付申請」を行う必要があります。以前の在留資格が有効だった期間や、日本での活動実績などが考慮され、審査が比較的スムーズに進む可能性はありますが、必ず許可されるとは限りません。

また、ビザの種類によっては、申請要件が変更されている場合もありますので、最新の情報を確認することが重要です。日本大使館や領事館のウェブサイトを確認するか、必要に応じて入管に問い合わせるようにしましょう。

予防策の重要性

在留資格の期限切れは、深刻な問題を引き起こす可能性があります。そのため、日頃から在留カードやパスポートの期限をこまめに確認し、期限が切れる前に余裕を持って更新手続きを行うことが何よりも重要です。

特に、在留期間更新許可申請は、期限が切れる3ヶ月前から申請が可能です。早めに準備を始め、書類の不備などで手続きが遅れることのないように注意しましょう。

まとめ

在留資格の期限切れは、日本にいる場合も海外にいる場合も、深刻な事態を招く可能性があります。常に在留資格の期限を確認し、余裕を持って更新手続きを行うことが、安全かつ円滑な日本滞在の鍵となります。万が一、期限が切れてしまった場合は、速やかに専門家に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。