寸志をもらった側の言い方は？

寸志を受け取った際の適切な言い回し

寸志とは、物品や金額を贈る際に、贈り手が自らを謙遜して用いる言葉です。このため、寸志を受け取った側が「寸志をいただいた」と言うのは適切ではありません。

寸志を受け取った場合は、以下のような言い回しを使用します。

• 「ご厚志を賜りました」
• 「ご芳志を賜りました」

「ご厚志」とは、厚い情けという意味を持ち、「ご芳志」は、美しい気持ちという意味を持っています。これらは、寸志を贈ってくれた人の善意や好意に感謝する気持ちを込めた丁寧な表現です。

「寸志」と「ご厚志」の違い

「寸志」は、贈る側の謙譲語です。一方の「ご厚志」は、受け取る側の敬語です。つまり、寸志は贈り手が自らを低くして使う言葉であり、受け取る側が使うのは失礼とされています。

例えば、結婚式で新郎新婦がゲストからご祝儀をいただいた際に、お礼の挨拶で「皆様から寸志を賜りまして、誠にありがとうございます」と言うのは不適切です。正しくは、「皆様からご厚志を賜りまして、誠にありがとうございます」と表現します。

感謝の気持ちを込めて丁寧な表現を使用する

寸志を受け取った際は、贈り手への感謝の気持ちを込めて、より丁寧な表現を使用しましょう。「ご厚志を賜りました」や「ご芳志を賜りました」という言葉は、相手への敬意と感謝を示すことができます。

さらに、以下のような感謝の言葉を添えると、より丁寧な印象を与えます。

• 「お心遣いいただき、本当にありがとうございます。」
• 「このご厚志を糧に、今後とも精進してまいります。」
• 「皆様のご支援に心より感謝申し上げます。」

寸志に対する適切な言い回しを使用し、感謝の気持ちを伝えることで、贈り手との良い関係を築くことができます。