封筒に「〇〇代」と書く書き方は?

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お車代封筒の書き方:水引上部に「お車代」または「御車代」と記し、下部には結婚式なら新郎新婦氏名(旧姓併記)、葬儀なら喪主名または家名を記入します。 結婚式では中袋や裏面への記載は不要です。 水引の有無で書き方が変わるため、封筒の種類を確認しましょう。

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封筒に「〇〇代」と書く書き方:様々な場面とマナー

「〇〇代」と表記された封筒は、慶弔両面で様々な場面で使われます。しかし、その書き方には、場面や相手との関係性、そして封筒の種類によって細かなルールが存在します。単に金額を書き込むだけでなく、相手に失礼なく、気持ちのこもった贈呈とするためには、正しいマナーを理解することが大切です。本稿では、慶弔両面における「〇〇代」の書き方、特に注意すべき点、そしてより丁寧な対応について解説します。

1. 慶事の場合:お車代・御礼など

結婚式や祝賀会など、慶事において「〇〇代」と表記される最も一般的なケースはお車代です。お車代は、遠方から参列してくれたゲストへの交通費の負担として贈られます。 封筒の書き方は、使用する封筒の種類によって異なります。

  • 水引付きの封筒の場合: 水引の上部中央に「お車代」または「御車代」と丁寧に書きましょう。「お」の字を大きく書くことで、より丁寧な印象を与えます。 下部には、結婚式であれば新郎新婦の氏名(旧姓併記も可)、その他の慶事であれば、主催者名もしくは団体名を書きます。 中袋や封筒の裏面への金額の記載は不要です。水引の種類(紅白など)も、慶事の形式に合わせたものを選びましょう。

  • 無地の封筒の場合: 水引がない分、より丁寧な字で書き込む必要があります。 封筒の表中央やや上に「お車代」または「御車代」を書き、その下に氏名を記入します。 この場合、金額を控えめに記載する人もいますが、金額は中袋に記すのが一般的です。 無地の封筒の場合は、よりフォーマルな印象を与えるため、楷書体で書くことをお勧めします。

お車代以外の慶事の場合、例えば、お祝い金や祝儀、お礼などであれば、「御礼」「祝い金」など、目的を明確に記述する方が好ましいです。「〇〇代」とだけ書くのは、目的が不明瞭となり、失礼にあたる可能性があります。 必ず目的を明記し、下部に贈り主の氏名を書きましょう。

2. 弔事の場合:香典など

弔事の場合、「〇〇代」と書くことは通常ありません。香典を包む際には、封筒に「御香典」と書き、下部に贈り主の氏名を記します。金額は中袋に記入します。 弔事では、簡潔で丁寧な書き方が求められます。装飾的な表現は避け、落ち着いた印象を与えるよう心がけましょう。

3. その他の注意点

  • 金額の書き方: 金額は漢数字で書き、金額の単位は書きません。例えば、5万円であれば「五万円」と記載します。
  • 字の大きさ・書き方: 楷書体で丁寧に書きましょう。 読みやすく、相手への配慮が感じられるように心がけてください。
  • ボールペン・万年筆: ボールペンではなく、万年筆を使うとより丁寧な印象を与えます。インクの色は黒か濃い青色のインクを選びましょう。
  • 封筒の種類: 慶弔それぞれの用途に適した封筒を選びましょう。 水引の有無、色、柄などに注意が必要です。

「〇〇代」と書く場合でも、状況によって書き方やマナーは異なります。 場面に応じて適切な書き方を選び、気持ちのこもった贈呈となるよう配慮することが大切です。 不明な点があれば、事前にマナー本などを参考にしたり、周囲の人に相談するのも良い方法でしょう。 相手に失礼なく、感謝の気持ちが伝わるよう、丁寧な対応を心がけましょう。