餞別ののし袋の書き方は?

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御餞別には、「御餞別」と表書きし、下に氏名を毛筆で記します。 短冊は不要で、祝儀袋に直接書くのが正式です。 丁寧な筆遣いを心がけ、贈る相手との関係性も考慮した書き方をしましょう。 金額は、一般的な相場を参考に、気持ちを表すことが大切です。

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餞別ののし袋:心を込めて、失礼なく送るための完全ガイド

退職、転勤、引越し…人生の節目に、感謝と応援の気持ちを込めて贈る餞別。その気持ちを最大限に伝えるためには、のし袋の書き方も重要です。インターネット上には様々な情報がありますが、ここでは、一歩踏み込んだ、よりパーソナルな餞別ののし袋の書き方について解説します。

1. 表書き:状況に合わせた適切な言葉を選ぶ

一般的に「御餞別」と書くことが多いですが、相手との関係性や、贈る理由によって、よりふさわしい表書きを選ぶことができます。

  • 退職の場合: 長年の労をねぎらう意味合いを込めて「御退職御祝」や「御勇退御祝」と書くこともできます。特に、定年退職の場合は、これらの言葉を選ぶと、より敬意を表せるでしょう。
  • 転勤の場合: 新天地での活躍を祈って「御栄転御祝」と書くのが一般的です。ただし、降格を伴う転勤の場合は「御餞別」が無難です。
  • 引越しの場合: 新生活の応援の意味を込めて「御新築御祝」や「御転居御祝」と書くことも可能です。ただし、餞別の目的が引越し祝いではない場合は「御餞別」と書く方が適切です。
  • 昇進の場合: 「御昇進御祝」と書くこともできますが、これは餞別というよりはお祝いとしての意味合いが強くなります。餞別として贈る場合は「御餞別」と書く方が一般的です。
  • 目上の方へ贈る場合: 謙譲の意を込めて「餞別」または「寸志」と書くこともあります。

2. 名前:個人で贈るか、連名か、団体名か

  • 個人で贈る場合: 表書きの下に、フルネームを楷書で丁寧に書きましょう。
  • 連名で贈る場合:
    • 3名まで: 右から順に、役職の高い人から名前を書きます。
    • 4名以上: 代表者の名前を書き、その左下に「外一同」または「他一同」と書きます。別紙に全員の名前を記載し、中に入れるのが丁寧です。
  • 会社や部署など団体で贈る場合: 会社名や部署名を書き、その下に「一同」と書きます。

3. 中袋(または中包み):金額と贈り主を明記する

中袋がある場合は、金額と贈り主の住所・氏名を記載します。金額は、漢数字で記載するのが正式です。例えば、1万円の場合は「金壱萬円也」と書きます。中袋がない場合は、奉書紙などに包み、裏面に金額と住所・氏名を記載します。

4. 筆の種類:毛筆が基本だが、状況によっては筆ペンも可

正式には毛筆を使用しますが、筆ペンでも構いません。ただし、ボールペンやサインペンは避けましょう。薄墨ではなく、濃い黒色のインクを使用します。

5. 金額:相手との関係性と相場を考慮する

餞別の金額は、相手との関係性や、自分の立場、贈る理由などによって異なります。一般的な相場はありますが、あくまで目安として、自分の気持ちを表す金額を包むのが大切です。高額すぎると相手に気を遣わせてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

6. その他:心のこもったメッセージを添える

のし袋とは別に、メッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。感謝の気持ちや、今後の活躍を応援する言葉など、心のこもったメッセージを書きましょう。

7. のし袋の種類:贈る相手や状況に合わせて選ぶ

水引の色や本数、のし袋の形状などは、贈る相手や状況によって使い分けます。迷った場合は、店員さんに相談するのがおすすめです。

8. 最新情報への注意:地域の慣習や会社のルールを確認する

餞別の習慣は、地域や会社によって異なる場合があります。事前に地域の慣習や会社のルールを確認しておくと、より安心して贈ることができます。

上記を参考に、あなたの気持ちが伝わる、心のこもった餞別ののし袋を作成してください。