山手線の料金はどのように計算されるのですか？

山手線の運賃計算方法

山手線の運賃は、乗車駅と降車駅間の最短距離に基づいて算出されます。つまり、乗車した実際の経路は考慮されず、最も短いルートの運賃が適用されます。

この方式は、大都市近郊区間内での運賃体系に基づいています。山手線の全駅がこれに該当し、以下の運賃区分が適用されます。

• 初乗り運賃：140円（10kmまで）
• 加算運賃：10円（2kmごとに加算）

運賃計算の仕組み

山手線の2駅間の最短距離は、以下の公式で計算できます。

最短距離 = A + B

ここで、

• A：乗車駅の出発線路から降車駅の到着線路までの距離
• B：降車駅の到着線路から乗車駅の出発線路までの距離

例として、東京駅から神田駅までの最短距離を計算してみましょう。

A：東京駅 0番線（出発）→神田駅 10番線（到着）＝570m
B：神田駅 10番線（出発）→東京駅 0番線（到着）＝600m
最短距離 = 570m + 600m = 1,170m

最短距離がわかれば、運賃は以下のように算出できます。

運賃 = 初乗り運賃 + (加算運賃 × 加算距離)

ここで、加算距離は最短距離から初乗り区間（10km）を引いた距離です。

今回の例では、

加算距離 = 1,170m - 10,000m = -8,830m（負の値となるため加算されない）
運賃 = 140円

つまり、東京駅から神田駅までの運賃は140円となります。たとえ遠回りして乗車したとしても、最短距離の運賃しか適用されません。

この運賃計算方式は、山手線を何度も乗り換えても運賃が高くならないよう考慮されています。また、乗車駅と降車駅が同じ場合でも、一旦改札を出てから再度入場する場合は運賃が発生しますので注意してください。