帯状疱疹でピリピリしたら病院に行くべき?

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帯状疱疹の疑い(帯状に発疹、ピリピリ痛など)がある場合、速やかな受診が不可欠です。初期の抗ウイルス薬治療は発症24時間以内が効果的で、早期治療により症状の軽減、後遺症(帯状疱疹後神経痛)の予防に繋がります。 痛みや発疹が強い場合、または症状が悪化する場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

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帯状疱疹の初期症状「ピリピリ感」を見逃さないで!病院へ行くべきサインとは?

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病気です。子供の頃に水疱瘡にかかった経験がある人であれば、誰でも発症する可能性があります。特に、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下している時に発症しやすいと言われています。

初期症状として現れるのが、ピリピリとした痛みやチクチクとした違和感です。これは、ウイルスが神経を刺激するために起こります。この初期段階では、まだ発疹が出ていないことも多く、「虫刺されかな?」「疲れてるだけかな?」と軽く考えてしまいがちです。しかし、この初期症状を見逃してしまうと、治療が遅れ、重症化や後遺症のリスクが高まってしまいます。

では、具体的にどのような場合に病院を受診すべきなのでしょうか?

以下の症状に一つでも当てはまる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

  • 体の片側に、ピリピリ、チクチク、ズキズキとした痛みがある:特に、肋骨に沿って、背中からお腹にかけて、または顔面、首などに痛みがある場合は、帯状疱疹の可能性が高いです。
  • 痛みの範囲に、赤い発疹や水疱が出てきた:発疹は、通常、体の片側に帯状に現れます。初期には小さな赤い斑点として現れ、次第に水疱へと変化していきます。
  • 発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの全身症状を伴う:帯状疱疹は、時に全身症状を引き起こすことがあります。
  • 痛みが徐々に強くなっている:時間の経過とともに、痛みが和らぐどころか、どんどん強くなっている場合は、速やかに受診が必要です。
  • 顔面、特に目の周りに症状が出ている:顔面に帯状疱疹が現れた場合、視力障害などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
  • 免疫抑制剤を使用している、または免疫不全の状態である:免疫力が低下している方は、帯状疱疹が重症化しやすいため、早期の治療が重要です。

なぜ早期の治療が重要なのか?

帯状疱疹の治療は、抗ウイルス薬の投与が中心となります。抗ウイルス薬は、発症後72時間以内に投与を開始することが最も効果的であると言われています。早期に治療を開始することで、ウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぎ、治癒を早めることができます。

また、帯状疱疹後神経痛という、帯状疱疹の後に残る慢性的な痛みを予防するためにも、早期の治療は非常に重要です。帯状疱疹後神経痛は、治療が難しく、長期間にわたって痛みに苦しむことになる場合もあります。

どの診療科を受診すれば良いのか?

帯状疱疹の診断・治療は、皮膚科内科ペインクリニックなどで受けることができます。迷った場合は、まずは近くの内科を受診し、必要に応じて専門医を紹介してもらうのが良いでしょう。

「もしかして帯状疱疹かも?」と思ったら、自己判断せずに、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。早期の治療が、症状の軽減と後遺症の予防に繋がります。