揚抑とは何ですか?

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楊柳(ようりゅう)は、綿織物の一種で、ヨコ糸に強い撚りをかけた糸を使用し、布の表面に「しぼ」と呼ばれる独特の凹凸を出す技法を用いた織物です。特に、縦方向に「しぼ」が現れるものを指し、柳の葉が重なるように見えることからこの名が付けられました。

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楊柳とは

楊柳とは、独特の凹凸感を持つ織物のことです。

織り方

楊柳の織り方は、ヨコ糸に強い撚りをかけた糸を使用することで「しぼ」と呼ばれる凹凸感を作り出すのが特徴です。ヨコ糸に強く撚りをかけると、布の表面にたるみとふくらみが生まれ、それが凹凸感につながります。

縦方向のしぼ

楊柳の「しぼ」は主に縦方向に現れます。これは、ヨコ糸の撚りが布を縦方向に引っ張るためです。その結果、布の表面に柳の葉が重なったような独特の凹凸感が生まれます。

風合い

楊柳は、シボによる凹凸感のため、肌触りがサラッとして涼しく、通気性に優れています。また、シボが光の反射を複雑にすることで、独特の光沢感のある表情を持ちます。

用途

楊柳は、その涼しく通気性に優れた性質から、夏の衣類や寝具に使用されることが多いです。また、シボの効果で表情豊かに見えるため、カーテンやインテリアファブリックとしても人気があります。

楊柳の産地

楊柳はもともと中国で生産されていました。現在では、日本でも生産されており、国内外で広く流通しています。

種類

楊柳には、シボの大きさや密度によって以下のような種類があります。

  • 平織り楊柳: もっとも一般的なタイプで、均一なシボがあります。
  • 縮緬楊柳: シボが小さく密集しており、縮緬のような質感を持っています。
  • 交織り楊柳: ヨコ糸に二種類の糸を使用しており、異なるシボの表情を織り出しています。

楊柳は、その独特の凹凸感と涼しげな風合いにより、さまざまな用途に適しており、夏のアイテムとして重宝される素材です。