曲げわっぱで入れてはいけないものは何ですか?

33 ビュー
曲げわっぱ弁当箱は、天然素材のため油や強い酸味・塩分を含む食品は避けるべきです。汁気の多い料理は、ご飯などの上で、直接わっぱに触れないよう工夫しましょう。染み込みによるシミ、臭い、カビ発生を防ぎ、長く愛用するために、食材選びと入れ方に注意が必要です。
コメント 0 好き

曲げわっぱで彩るお弁当、でもちょっと待って!入れてはいけないものとは?

曲げわっぱ。その美しい木目とほのかな木の香りは、いつものお弁当を特別な一品へと昇華させてくれます。軽くて持ち運びやすく、ご飯も美味しくなると評判で、近年ますます人気が高まっていますよね。でも、天然の木で作られた曲げわっぱだからこそ、気をつけたい点があります。それは「入れてはいけないもの」の存在です。正しく使わないと、せっかくの曲げわっぱの寿命を縮めてしまうかもしれません。今回は、曲げわっぱを長く愛用するための、食材選びと入れ方のポイントをご紹介します。

曲げわっぱの素材は、主に杉や檜などの薄板を曲げて作られています。これらの木材は吸湿性、通気性に優れているため、ご飯が余分な水分を吸収し、ふっくらと炊き上がったような美味しさを保つことができるのです。しかし、この特性が裏目に出てしまう場合もあります。

特に注意が必要なのは、油分、酸、塩分の強い食品です。

  • 油分の多い食品: 唐揚げ、フライ、天ぷらなどは、油が木に染み込みやすく、変色や臭いの原因になります。また、油の酸化によって木が劣化することもあります。どうしても入れたい場合は、クッキングシートやワックスペーパーなどで包んで、直接木に触れないように工夫しましょう。
  • 酸味の強い食品: 梅干し、レモン、柑橘系の果物などは、酸によって木が変色したり、劣化を早めたりする可能性があります。特に梅干しは塩分も強いので、避けた方が無難です。どうしても入れたい場合は、梅干しシートなどを活用し、直接木に触れないようにしましょう。ドレッシングなども、酸の強いものは注意が必要です。
  • 塩分の強い食品: 塩鮭、漬物、佃煮なども、塩分が木に染み込み、変色や劣化の原因になります。醤油や味噌などの調味料も、直接木に触れないように注意しましょう。

汁気の多い料理も要注意です。

カレー、シチュー、麻婆豆腐などは、汁が木に染み込んでシミやカビの原因になります。どうしても入れたい場合は、ご飯などの上に乗せたり、汁漏れ防止のカップを使用したりして、直接わっぱに触れないように工夫しましょう。また、汁気をよく切ってから詰めることも大切です。

さらに、以下のものも避けた方が良いでしょう。

  • キムチ: ニンニクや唐辛子の強い臭いが木に移りやすく、取れにくくなってしまいます。
  • 生もの (特に魚介類): 生ものは水分が多く、腐敗しやすいので、曲げわっぱには適していません。特に魚介類は臭いが移りやすいので注意が必要です。
  • 加工食品の一部: 着色料や香料が強い加工食品は、木に色が移ったり、臭いが残ったりする可能性があります。

これらの食品を完全に避ける必要はありませんが、入れる際には工夫が必要です。クッキングシート、ワックスペーパー、シリコンカップなどを活用し、直接木に触れないようにすることで、曲げわっぱを長く美しく保つことができます。

曲げわっぱは、丁寧に扱えば長く愛用できる、魅力的なお弁当箱です。適切な食材を選び、入れ方に気を配ることで、毎日のお弁当時間をより豊かなものにしてくれるでしょう。少しの手間をかけることで、曲げわっぱの美しさと木の温もりを長く楽しむことができます。ぜひ、これらのポイントを参考に、曲げわっぱ弁当を楽しんでみてください。