韓国で救急車を呼びたいときはどうすればいいですか？

韓国で救急車を呼ぶ：119番と緊急時の対応ガイド

韓国旅行中、あるいは韓国での生活中に、予期せぬ病気やケガに見舞われる可能性はゼロではありません。そんな緊急時には、迅速かつ適切な対応が求められます。韓国で救急車を呼ぶ際に必要な情報と、スムーズな救急要請のためのポイントを詳しく解説します。

1. 救急要請番号：119に電話

韓国で救急車が必要な場合は、日本の119番と同様に、「119」に電話をかけます。この番号は消防、救急、災害対応を統括する機関につながります。

2. 韓国語での対応が基本：通訳サービスの活用も

119番のオペレーターは原則として韓国語での対応となります。英語での対応は期待できないため、韓国語で症状や状況を説明できる場合は、落ち着いて必要な情報を伝えましょう。

韓国語が話せない場合は、以下の方法で通訳サポートを受けることができます。

• 周りの韓国語話者に助けを求める: 近くに韓国語を話せる人がいれば、通訳を依頼しましょう。緊急事態であることを伝えれば、ほとんどの人は快く協力してくれるはずです。
• スマートフォンの翻訳アプリを利用する: 翻訳アプリの音声入力機能や翻訳機能を使って、オペレーターとのコミュニケーションを図りましょう。ただし、ニュアンスが正しく伝わらない可能性もあるため、重要な情報は簡潔で明確な言葉で伝えるように心がけてください。
• 事前に緊急通訳サービスの電話番号を控えておく: 韓国観光公社や各国の領事館などが提供する緊急通訳サービスの電話番号を事前に調べて控えておくと安心です。緊急時には、これらのサービスを利用して通訳を依頼することができます。
• ホテルのフロントに連絡する: ホテルに宿泊している場合は、フロントデスクに連絡して通訳を依頼しましょう。多くのホテルでは、多言語対応のスタッフが常駐しており、緊急時のサポートを提供しています。

3. 伝えるべき情報：正確で簡潔に

オペレーターに伝えるべき情報は、以下の通りです。

• 発生している事象: 事故、病気、ケガなど、何が起こっているかを具体的に伝えます。「交通事故です」「意識を失っています」「胸が痛みます」など、簡潔な表現を使いましょう。
• 症状: 患者の症状を具体的に説明します。「呼吸が苦しい」「出血している」「嘔吐している」など、観察できる症状を伝えましょう。
• 発生場所: 住所を正確に伝えます。番地、建物の名前、目印になるものなど、救急隊員が迅速に現場に到着できるよう、詳細な情報を提供することが重要です。GPS機能を利用して位置情報を共有することも有効です。
• 電話番号: 自分の電話番号を伝えます。追加の情報が必要な場合や、現場への到着が遅れる場合などに、オペレーターから連絡が来る可能性があります。
• 負傷者・患者の数: 複数の人が負傷している場合は、その人数を明確に伝えましょう。
• 救助に必要な特殊な機材: 状況に応じて、ストレッチャーや酸素ボンベなど、特別な機材が必要な場合は、その旨を伝えましょう。

4. 救急隊到着までの対応：落ち着いて適切な処置を

救急隊が到着するまでの間は、落ち着いて適切な応急処置を行い、患者の状態を悪化させないように注意しましょう。

• 安全な場所に移動: 可能であれば、患者を安全な場所に移動させます。二次災害を防ぐことが最優先です。
• 気道確保: 意識がない場合は、気道を確保し、呼吸の確認を行います。
• 出血の抑制: 出血している場合は、清潔な布やガーゼで圧迫止血を行います。
• 保温: 患者が寒い場合は、毛布などで保温します。
• 患者の様子を観察: 意識、呼吸、脈拍などを観察し、変化があればオペレーターに報告します。

5. 事故発生時の追加情報

交通事故の場合は、以下の情報も伝えるようにしましょう。

• 車両の種類とナンバー: 事故に関係する車両の種類とナンバープレートの情報を伝えます。
• 運転手の有無: 運転手が現場にいるかどうかを伝えます。
• 目撃者の有無: 目撃者がいる場合は、その旨を伝えましょう。

万が一の事態に備え、これらの情報を事前に確認し、落ち着いて行動できるよう心構えをしておきましょう。 韓国での安全で快適な滞在のために、緊急時の対応方法を理解しておくことは非常に重要です。