グロスでみるとはどういう意味ですか?

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「グロスで見る」とは、企業のバランスシートにおいて、資産または負債の総額を個別に見ることを指します。全体の財務状況を把握するのではなく、資産額や負債額といった特定の側面のみに着目する方法です。企業の規模感や特定の要素をざっくりと把握したい場合に用いられます。

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グロスで見るの意味

会計において、「グロスで見る」とは、企業の財務諸表において資産または負債の総額のみを考慮することを意味します。個々の項目の差し引きや相殺を考慮せず、純額ではなく総額に注目します。

グロスで見ることの利点

  • 企業の規模の把握:グロスで見ることで、企業の総資産や総負債の額を迅速かつ簡単に把握できます。これにより、企業の規模や財務力をざっくりと評価できます。
  • 特定の要素への着目:グロスで見ることで、特定の資産または負債の総額にのみ着目できます。例えば、企業の現金・預金残高の総額や長期債務の総額を把握できます。

グロスで見ることの注意点

  • 全体像の把握:グロスで見ることは、企業の財務状況の全体像を正確に把握するための一時的な解決策にすぎません。個々の項目の差し引きや相殺を無視するため、企業の収益性や流動性などの重要な側面を捉えることはできません。
  • 誤解の可能性:グロスで見る結果は、企業の実際の財務状況と異なる場合があります。例えば、資産の総額には借入金による購入が含まれる場合があり、これは企業の価値を過大評価する可能性があります。

具体的な例

企業Aの貸借対照表を以下に示します。

資産 金額 (円) 負債 金額 (円)
現金・預金 100,000 借入金 50,000
売掛金 150,000 未払金 25,000
棚卸資産 200,000 手形債務 15,000

グロスで見るの場合:

  • 総資産:100,000 + 150,000 + 200,000 = 450,000円
  • 総負債:50,000 + 25,000 + 15,000 = 90,000円

結論

グロスで見ることは、企業の財務状況の一側面を素早くざっくりと把握するための便利な方法です。ただし、企業の全体像を捉えるためには、他の財務指標も考慮する必要があります。