車の傷はタッチペンで直せますか?

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タッチペンは浅いキズ、例えば塗装が剥がれた程度のすり傷や引っ掻き傷の補修に有効です。しかし、下地まで達する深い傷や、鉄板・樹脂への損傷がある場合は、タッチペンだけでは完全な修復は不可能です。 専門業者への依頼が適切なケースもありますので、傷の深さを確認し、必要に応じてプロの修理を検討しましょう。

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車の傷、小さなものならタッチペンで直せる?手軽なタッチペンですが、その実力は本当に傷を完璧に修復できるほどなのでしょうか?結論から言うと、傷の深さや種類によって大きく異なります。 魔法のアイテムではありませんので、期待値を調整することが重要です。

この記事では、タッチペンの効果、限界、そして適切な使用方法について詳しく解説します。 「自分で直せる範囲」と「プロに任せた方が良いケース」を明確に区別し、愛車の傷を適切に処理するためのガイドラインを提供します。

タッチペンで修復可能な傷とは?

タッチペンは、塗装面がごく浅く剥がれたり、小さな擦り傷や引っ掻き傷が付いた場合に効果を発揮します。具体的には、以下の様な傷が対象となります。

  • クリアコートの剥がれ: 車の塗装は、下地、ベースコート、クリアコートの3層構造になっています。クリアコートのみが剥がれて、ベースコートまで達していない傷は、タッチペンで比較的綺麗に修復できます。
  • 軽微な擦り傷: キーで軽く擦った程度の、塗装が薄く剥がれた程度の傷もタッチペンで対処可能です。
  • 小さな飛び石傷: ごく小さな飛び石で、塗装が点状に欠けた程度の傷も、タッチペンで目立たなくすることができます。

タッチペンでは修復できない傷とは?

しかし、全ての傷がタッチペンで修復できるわけではありません。以下のような傷は、タッチペンだけでは不十分で、専門業者への修理依頼が必要となる場合があります。

  • 下地まで達する深い傷: 金属地(鉄板)や樹脂まで到達する深い傷は、タッチペンだけでは補修できません。下地処理が必要となり、専門的な技術と塗料が必要です。 放置すると錆びや腐食の原因にもなりかねません。
  • 大きなへこみのある傷: へこみがあると、タッチペンで塗装しても凹凸が残ってしまいます。 板金修理が必要となるでしょう。
  • 広範囲の傷: 複数の傷が密集していたり、傷の面積が大きい場合は、タッチペンによる補修は困難です。 仕上がりが不自然になったり、ムラが目立ってしまう可能性があります。
  • 樹脂部分の深い傷: バンパーなどの樹脂製パーツは、金属とは異なる素材のため、タッチペンの定着が悪く、綺麗に仕上がらない可能性が高いです。

タッチペンの正しい使用方法

タッチペンを使用する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 傷の洗浄: 傷ついた部分を丁寧に洗浄し、汚れやほこりを完全に取り除きます。 脱脂剤を使用するとより効果的です。
  • マスキング: 傷の周囲をマスキングテープで保護することで、余計な箇所に塗料が付着するのを防ぎます。
  • 少量ずつ塗布: 一度に多くの塗料を塗布せず、薄く数回に分けて塗ることで、ムラなく綺麗に仕上がります。
  • 乾燥時間: 塗料が完全に乾燥するまで待ちましょう。 乾燥が不十分な状態で重ね塗りすると、ひび割れや剥がれの原因となります。
  • 研磨(必要に応じて): 乾燥後、傷が目立つ場合は、耐水ペーパーなどで軽く研磨し、仕上げにコンパウンドで磨き上げることで、より自然な仕上がりを得られます。

まとめ

タッチペンは手軽で便利なアイテムですが、万能ではありません。 傷の深さや状態を正確に判断し、適切な対処法を選択することが重要です。 小さな傷であれば自分で修復できますが、深い傷や広範囲の傷は専門業者に依頼することをお勧めします。 愛車を長く大切に乗り続けるためにも、適切なメンテナンスを心がけましょう。