悪露が終わったと思ったらまた出るのはなぜ？

悪露が終わったと思ったらまた出る… これって一体どういうこと？

出産後の体は、まるでジェットコースター。ホルモンバランスの急激な変化、慣れない育児の疲れ、そして体からの様々なサイン。その中でも、悪露の再出現は特に不安を掻き立てるもの。せっかく終わったと思ったのに、また出血が始まると「何か悪いことが起こっているのでは？」と心配になるのは当然です。

この記事では、悪露が一度止まった後に再び現れる理由、そしてその対処法について詳しく解説していきます。

まず、悪露とは何かをおさらいしましょう。悪露は、出産後に子宮内から排出される分泌物で、子宮の回復過程で自然に起こる現象です。胎盤が剥がれた後の傷口から、血液や子宮内膜、粘液などが混ざり合って排出されます。最初は鮮血ですが、徐々に色が薄くなり、最終的にはおりもののような状態になって消失していきます。

では、なぜ悪露が終わった後、再び出血が起こるのでしょうか？ 考えられる主な原因は以下の通りです。

• 子宮内の残留物: 子宮の収縮がまだ完全ではなく、血液や組織の一部が子宮内に残っている場合があります。これが後から排出されることで、悪露が再発したように感じることがあります。特に、母乳育児をしていると、子宮収縮を促すホルモンの分泌が活発になるため、残っていたものが押し出されやすくなります。
• 身体活動の増加: 出産後、徐々に体力が回復してくると、家事や育児などで体を動かす機会が増えます。無理な動きや過度な活動は、子宮に負担をかけ、出血を誘発する可能性があります。
• 子宮復古不全: 子宮が正常な大きさに戻るのが遅れている場合、悪露が長引いたり、再出血することがあります。
• 感染症: 子宮内感染症は、悪露の再発だけでなく、発熱や腹痛、悪臭を伴うこともあります。
• 胎盤遺残: 稀なケースですが、胎盤の一部が子宮内に残っている場合、大量出血や感染症のリスクが高まります。

「少し出血があるだけだから…」と自己判断せず、以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

• 出血量が急に増えた
• 鮮血の出血が続く
• 悪臭を伴う
• 発熱や腹痛がある
• 強い倦怠感がある

産後、特に最初の数週間は、自分の体に意識を向け、少しでも異変を感じたら医師に相談することが大切です。 健診の際に、悪露の状態についても積極的に質問し、不安を解消するようにしましょう。

最後に、悪露の再発を防ぐためのポイントをいくつかご紹介します。

• 無理をしない: 家事や育児は無理なく行い、十分な休息をとりましょう。
• バランスの良い食事: 栄養バランスの良い食事は、子宮の回復を促進します。
• 清潔を保つ: 会陰部の清潔を保ち、感染症を予防しましょう。
• 定期的な健診: 医師の指示に従い、定期的に健診を受けましょう。

出産後の体はデリケートです。焦らず、自分のペースで回復していくことを心掛けてください。そして、不安なことは一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、医療機関に頼ることを忘れずに、健やかな産後ライフを送ってください。