産後3週目から家事はできますか？

産後3週目、新しい命との生活が始まってまだほんの少し。喜びと同時に、慣れない育児の疲れや体の回復への不安も感じていることでしょう。この時期、家事をどうするか、多くのママが悩んでいます。「そろそろ家事を再開したいけど、大丈夫なのかな？」「無理をして後々響かないか心配…」そんな声が聞こえてきそうです。

この記事では、産後3週目からの家事について、医師の意見も参考にしながら、具体的に考えていきましょう。結論から言うと、産後3週目から軽い家事を再開することは可能です。ただし、それは「無理のない範囲」であることが大前提です。

まず、産後3週間はまだ子宮の回復過程にあります。出産という大仕事を終えた体は、想像以上にダメージを受けています。この時期に無理をすると、子宮復古不全や産褥感染症のリスクを高める可能性があります。また、骨盤底筋群もまだ弱っているため、重いものを持つ、長時間立っているなどの行動は、尿漏れや子宮脱などの後遺症につながる恐れがあります。

では、「無理のない範囲」の家事とは、具体的にどのようなものでしょうか？

• 部屋の片づけ:散らかったおもちゃや衣類を軽く整頓する程度にとどめましょう。掃除機をかける、家具を移動させるなどの重労働は避けましょう。ロボット掃除機や、家族の協力を得るのがおすすめです。
• 簡単な料理:火を使う時間が短い、簡単な調理を心がけましょう。例えば、お味噌汁、炒め物、煮物などを少量ずつ作るのが良いでしょう。手の込んだ料理や、大量の作り置きは避け、宅配サービスや冷凍食品などを活用するのも賢い選択です。
• 洗濯:洗濯機を回す、洗濯物を干すといった軽い作業は行っても構いません。ただし、洗濯物をまとめて運んだり、高い場所に干したりするのは避けましょう。洗濯カゴを低い位置に置いたり、物干し竿の高さを調整したりするなど、工夫してみましょう。また、家族に手伝ってもらうのも良いでしょう。

これらはあくまで一例です。自分の体調と相談しながら、できる範囲で少しずつ行うことが大切です。少しでも痛みや違和感を感じたら、すぐに中断し、休息しましょう。「休める時に休む」これが産後の鉄則です。

また、家事以外にも気をつけたいポイントがあります。

• 十分な睡眠:赤ちゃんのお世話で睡眠不足になりがちですが、睡眠は体の回復に不可欠です。細切れでも良いので、少しでも睡眠時間を確保しましょう。
• バランスの良い食事:母乳育児をしているママは特に、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。無理に自炊する必要はなく、市販のお弁当や惣菜などを活用しても構いません。
• 適度な水分補給:母乳を作るためにも、水分補給は重要です。こまめに水分を摂りましょう。
• 外出:産後3週間は、長時間の外出や人混みは避けましょう。どうしても外出する必要がある場合は、短時間にとどめ、人混みを避けるルートを選びましょう。

産後は、赤ちゃんのお世話だけでなく、自分の体の回復にも目を向けることが大切です。焦らず、ゆっくりと、自分のペースで家事を再開しましょう。家族や周りの人にサポートをお願いすることも忘れずに、この時期を乗り越えていきましょう。そして、何よりも大切なのは、赤ちゃんと一緒に過ごす貴重な時間を、心から楽しむことです。