人身事故じゃないとどうなるの？

人身事故じゃなかったらどうなるの？ 知っておきたい交通事故のあれこれ

車を運転していると、誰しもが「もし事故を起こしてしまったら…」と不安に思うことがあるでしょう。特に、人身事故を起こした場合、その責任は重大で、刑事罰や賠償問題など、多くの問題に直面することになります。

しかし、交通事故には人身事故だけでなく、物損事故や自損事故など、さまざまな種類があります。人身事故でない場合、どのような扱いになるのか、詳しく見ていきましょう。

人身事故でない場合、行政処分は受けない

まず、重要なのは、人身事故以外の場合、行政処分は受けないということです。これは、物損事故や自損事故は、行政処分対象となる「重大な交通違反」に該当しないからです。そのため、免許停止や免許取り消しといった処分は科されません。

違反点数も加算されない

さらに、違反点数も加算されません。違反点数とは、交通違反をした際に加算されるもので、一定の点数に達すると免許停止や取り消しなどの処分を受ける場合があります。人身事故でない場合、違反点数に関係なく、行政処分を受けないのです。

自賠責保険は適用外

しかし、人身事故でない場合でも、自賠責保険は適用されません。自賠責保険は、人身事故が発生した場合に、被害者を補償するための強制保険です。そのため、物損事故や自損事故では、自賠責保険は利用できません。

任意保険からの賠償

では、人身事故でない場合は、誰がどのように賠償してくれるのでしょうか？答えは任意保険です。任意保険は、自賠責保険とは別に、加入者が任意で加入する保険です。任意保険には、様々な補償内容が設定されています。

道路交通法違反があれば罰則

ただし、人身事故でなくても、道路交通法違反があれば罰則が科される場合があります。例えば、信号無視や速度超過などの違反行為により物損事故を起こした場合、違反点数に加え、罰金や懲役刑が科される可能性があります。

事故の程度に関わらず、警察への事故報告は必要

重要なのは、事故の程度に関わらず、警察への事故報告は必ず行う必要があるということです。事故報告は、事故の記録を残すだけでなく、後々のトラブルを避けるためにも必要となります。

まとめ

人身事故でない場合、行政処分や違反点数は加算されませんが、自賠責保険は適用されず、任意保険からの賠償となります。また、道路交通法違反があれば罰則が科される場合があります。事故の程度に関わらず、警察への事故報告は必ず行いましょう。

交通事故は、自分だけでなく、周りの人にも大きな影響を与える可能性があります。安全運転を心がけ、万が一事故を起こした場合には、冷静に対処することが大切です。