指定方向外進行禁止の違反点数は？

指定方向外進行禁止違反の点数と罰金、そしてその影響

指定方向外進行禁止違反、つまり標識や道路標示で示された進行方向以外に進行する行為は、交通の流れを阻害し、時に重大な事故を招く危険性があります。この違反に対する罰則や点数、そしてその後の影響について詳しく見ていきましょう。

まず、違反点数は2点です。これは、普通車、二輪車、原動機付自転車のいずれの場合でも同じです。一見少ないように思えるかもしれませんが、累積点数によって免許停止や取り消し処分を受ける可能性があるため、決して軽視できません。例えば、過去3年間の累積点数が6点以上になると、30日間の免許停止処分となります。

次に、反則金ですが、これは地域によって異なります。反則点数制度が施行されている地域では、普通車で9,000円、二輪車で7,000円、原動機付自転車で6,000円です。一方、反則点数制度が施行されていない地域では、普通車と二輪車で7,000円、原動機付自転車で6,000円となっています。

指定方向外進行禁止違反は、単に「一方通行」の道路に逆走した場合だけでなく、様々な状況で発生します。「車両通行止め」の標識がある道路への進入や、特定の車種（例えば、二輪車通行禁止）が通行できない道路への進入も、この違反に該当します。また、交差点で右折・左折のみが許可されている場合に直進した場合も、指定方向外進行禁止違反となります。

特に注意が必要なのは、一方通行の道路の出口から進入する場合です。これは一見、一方通行に逆走しているようには見えないかもしれませんが、明確な違反であり、同様に2点の違反点数が科せられます。一方通行の道路は、出口付近にも標識が設置されていることが多いため、しっかりと確認することが重要です。

さらに、指定方向外進行禁止違反によって事故が発生した場合、状況によっては刑事罰が科せられる可能性もあります。特に、人身事故を起こした場合、業務上過失致傷罪や業務上過失致死罪が適用される可能性があり、罰金だけでなく懲役刑に処されることもあります。

違反点数の累積による免許停止や取り消しは、日常生活に大きな支障をもたらします。運転ができなくなれば、通勤や通学、買い物など、様々な場面で不便を強いられることになります。また、仕事によっては運転免許が必須である場合もあり、免許停止や取り消しによって職を失う可能性も考えられます。

指定方向外進行禁止違反は、交通ルールを遵守していれば防げる違反です。道路標識や標示をよく確認し、進行方向を間違えないように注意しましょう。カーナビゲーションシステムを利用する場合でも、過信せずに自分の目で周囲の状況を確認することが大切です。安全運転を心がけ、交通事故を未然に防ぎましょう。

また、知らない道を通行する際は、事前にルートを確認し、一方通行の道路や通行禁止区間がないかを確認しておくと安心です。特に、都市部や観光地など、道路状況が複雑な場所では、事前の確認がより重要となります。

安全運転は、自分自身だけでなく、周囲の人々の安全を守るためにも不可欠です。交通ルールを遵守し、常に安全運転を心がけましょう。