路肩走行の違反点数は？

なぜ路肩走行は危険なのか？違反点数と罰金以上のリスク

高速道路を運転中、渋滞に巻き込まれると、つい路肩を走ってしまおうかと考えてしまうかもしれません。しかし、路肩は緊急車両のためのスペースであり、一般車両の通行は法律で禁じられています。違反した場合、反則点数2点と9,000円の罰金が科せられることは周知の事実ですが、それ以上に重大なリスクが潜んでいることを理解しておく必要があります。

路肩走行がもたらす危険性

• 緊急車両の通行妨害: 路肩は救急車や消防車などの緊急車両が、一刻も早く現場に到着するために確保されている空間です。路肩走行によって、これらの緊急車両の通行を妨げ、人命救助や災害対応の遅延を招く可能性があります。
• 事故発生のリスク増大: 路肩は、落下物や故障車両などが放置されている可能性が高い場所です。また、路肩の路面状態は本線に比べて悪く、タイヤがパンクしたり、車両が制御不能になったりするリスクがあります。さらに、路肩から本線に戻る際に、後続車との接触事故を起こす危険性も高まります。
• 歩行者の安全を脅かす: 路肩は、故障などで停車した車両の運転手や同乗者が、安全な場所へ避難するために利用する場所でもあります。路肩走行は、これらの歩行者にとって大きな脅威となり、重大な事故につながる可能性があります。

違反点数と罰金だけではない代償

違反点数2点と9,000円の罰金は、あくまで法律上の制裁です。しかし、路肩走行によって事故を起こした場合、その代償は計り知れません。

• 加害者としての責任: 事故によって誰かを傷つけたり、死亡させてしまったりした場合、刑事責任や民事責任を問われ、長期にわたる精神的な苦痛を味わうことになります。
• 社会的信用を失う: 交通事故を起こしたという事実は、社会的信用を大きく損ないます。仕事や人間関係に影響が出たり、今後の生活に大きな支障をきたす可能性があります。
• 経済的な負担の増大: 事故を起こした場合、車両の修理費用や治療費、慰謝料など、多額の経済的な負担が発生します。保険に加入していても、保険料が上がったり、保険金が支払われなかったりするケースもあります。

結論：安易な路肩走行は絶対にしない

渋滞に巻き込まれたとしても、安易な路肩走行は絶対にやめましょう。違反点数や罰金だけでなく、それ以上に重大なリスクが潜んでいることを常に意識し、安全運転を心がけることが重要です。高速道路を利用する際は、時間に余裕を持った計画を立て、渋滞情報を確認するなど、事前の対策を講じるようにしましょう。

補足:

• 高速道路交通警察隊やNEXCOなどのウェブサイトでは、交通ルールや安全運転に関する情報が掲載されていますので、参考にしてください。
• 運転中に眠気を感じたり、体調が悪くなったりした場合は、無理をせずに休憩を取りましょう。
• 緊急時には、ハザードランプを点灯させ、安全な場所に停車し、速やかに警察や道路管理者に連絡してください。