止まれの路面標示は法定外ですか？

「止まれ」の路面標示は法定外？道路標識と路面標示の関係を解説

道路を運転していると、よく目にする「止まれ」の路面標示。しかし、この路面標示は法定外標識なのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか？結論から言うと、「止まれ」の路面標示は、法律で定められた標識とは別に、補助的な役割を果たす法定外標示です。

道路交通法では、道路標識の種類を「標識」と「路面標示」に分類しています。標識は、道路交通法に基づき、「道路標識令」で定められたものを指します。一方、路面標示は、道路標識令で定められたものに加え、道路管理者が道路の安全を確保するために必要と認めたものが使用されます。

つまり、「止まれ」の路面標示は、道路交通法で定められたものではなく、道路管理者が設置したものであり、法律上必須ではありません。

しかし、法律上必須でなくても、「止まれ」の路面標示は、ドライバーに停止を促す重要な役割を担っています。特に、視界が悪く、標識が見えにくい場所や、横断歩道の直前などでは、路面標示が停止の意思表示を分かりやすく伝える役割を果たします。

また、路面標示は、標識と組み合わせて設置される場合も多く、標識の内容を補完する役割を果たしています。例えば、標識で「止まれ」と指示されている場合、路面標示で「止まれ」の文字や停止線を明確に表示することで、ドライバーに停止場所をより分かりやすく伝えることができます。

このように、「止まれ」の路面標示は、法律上必須ではありませんが、道路標識の補足として、ドライバーの安全確保に役立つ重要な役割を担っていると言えるでしょう。

道路標識と路面標示は、それぞれ異なる役割を担いながら、安全な道路環境を維持するために協力し合っています。ドライバーは、道路標識と路面標示の両方を確認し、安全運転を心掛けるようにしましょう。