自転車で逆走すると青切符はどうなるの?

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自転車の逆走は危険な行為です。2026年5月23日までに施行予定の自転車への青切符制度では、逆走も検挙対象となり、5000円~1万2000円の反則金が科される見込みです。安全のため、自転車は必ず正しい方向に走行しましょう。

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自転車逆走、青切符の影:安全意識と法整備の狭間で

自転車の逆走は、交通事故のリスクを高める非常に危険な行為です。歩行者との衝突、自動車との接触事故、そして自身が転倒する可能性など、様々な危険が潜んでいます。近年、自転車利用者の増加に伴い、自転車関連の事故も増加傾向にあり、その対策として自転車への青切符制度導入が検討されています。

現在、道路交通法において自転車は軽車両と位置づけられており、原則として車道の左側を通行しなければなりません。つまり、逆走は明確な交通違反となります。現行法では、違反した場合、警察官の指導や警告、または悪質な場合には刑事罰(3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金)が科せられる可能性があります。しかし、実際には指導や警告で済まされるケースが多いのが現状です。

2026年5月23日までに施行予定の自転車への青切符制度は、より実効性のある取り締まりを目指すものです。この制度が導入されれば、逆走も青切符の対象となり、違反者には反則金が科せられることになります。反則金の額は、違反の種類や程度によって異なりますが、逆走の場合、5,000円から12,000円程度になると見込まれています。

しかし、青切符制度導入だけで自転車の逆走がなくなるわけではありません。重要なのは、自転車利用者の安全意識の向上です。なぜ逆走してしまうのか、その背景には様々な理由が考えられます。例えば、「近道だから」「対向車がいないから」「歩道を走るのが怖いから」など、それぞれの事情があるかもしれません。

これらの理由を踏まえ、以下の対策が必要不可欠です。

  • 安全教育の強化: 小中学校での交通安全教育はもちろんのこと、大人に対しても定期的な安全講習会などを開催し、自転車の安全な利用方法を啓発する必要があります。
  • 自転車専用レーンの整備: 車道を通行するのが怖いという声に応え、自転車専用レーンを整備することで、より安全に走行できる環境を整備する必要があります。
  • 歩道通行のルール明確化: やむを得ず歩道を走行する場合のルール(徐行運転、歩行者優先など)を明確化し、周知徹底することで、歩行者とのトラブルを減らす必要があります。

青切符制度は、あくまでも抑止力の一つに過ぎません。法整備と同時に、安全意識の向上、走行環境の整備、そしてルールの明確化を組み合わせることで、自転車の逆走を減らし、安全な交通社会を実現していく必要があります。

私たちは、自転車に乗る際に「少しの時間だけ…」という安易な気持ちで逆走していないか、今一度自身の行動を振り返り、安全運転を心がけましょう。そして、周囲の自転車利用者に安全運転を呼びかけることも、事故防止に繋がる大切な行動です。

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