リセールが成立する確率は？

チケットリセール成功率65%の裏側：本当に「売れる」のか？

近年、都合が悪くなったチケットを公式に再販できる「リセール」サービスが普及し、手軽にチケットの売買ができるようになりました。提示された情報では、チケットのリセール成立率は65%とのことですが、この数字だけを見て「65%なら売れるだろう」と安易に考えるのは危険です。なぜなら、この数字には様々な落とし穴が潜んでいるからです。

まず、提示された情報にもあるように、公演直前や他プレイガイドの先行販売時期にリセール申し込みが集中するという点は非常に重要です。これは需要と供給のバランスが崩れることを意味します。例えば、人気アーティストのコンサートチケットを手に入れたものの、急な用事で参加できなくなった人が多く、同じタイミングでリセールに出品した場合、需要を大きく上回り、成立率は大幅に低下する可能性があります。

さらに、チケットの種類や公演内容も大きな影響を与えます。例えば、非常に人気の高いアーティストのプレミアムチケットであれば、定価よりも高くてもすぐに買い手が見つかるかもしれません。しかし、人気がそれほど高くないアーティストのチケットや、席種が良くない（例えば、ステージが見えにくい席など）チケットは、リセールに出してもなかなか売れない可能性があります。

また、出品価格も重要な要素です。リセールサービスでは、手数料が発生するため、定価よりも高い価格で出品すると、買い手は二の足を踏んでしまうでしょう。特に、公演日が近づくにつれて、値下げを検討する必要が出てきます。ギリギリまで価格を下げずにいると、結局売れ残ってしまう可能性も十分にあります。

その他にも、公演の場所や出演者、イベントの種類なども影響します。例えば、地方で開催されるイベントのチケットは、交通費などを考慮すると、リセールで購入するハードルが高くなることがあります。

このように、チケットのリセール成立率は様々な要因によって変動するため、65%という数字はあくまで平均的な目安に過ぎません。

では、リセールを成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか？

• 早めの出品: 可能な限り早く出品することで、買い手が見つかる可能性を高めることができます。
• 適正価格の設定: 市場価格を調査し、適正な価格を設定することが重要です。特に公演日が近づくにつれて、価格調整を検討しましょう。
• 詳細な情報提供: チケットの種類、席番号（詳細な場所）、購入経路など、詳細な情報を記載することで、買い手の安心感を高めることができます。
• 写真の掲載: 席からの眺めなど、チケットの状態を写真で伝えることも有効です。
• 根気強く待つ: すぐに買い手が見つからなくても、根気強く待ちましょう。タイミングによっては、突然買い手が現れることもあります。

リセールは便利なサービスですが、確実に売れるとは限りません。上記のような対策を講じることで、リセールの成功率を少しでも高めることができるでしょう。そして、最も重要なことは、最初から本当に参加できる公演のチケットを購入することです。

最終的に、チケットのリセールは、タイミング、チケットの価値、そして出品者の努力によって左右される、一種の「宝くじ」のようなものだと考えるべきかもしれません。