日本一赤字の鉄道会社は?

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北近畿タンゴ鉄道は、第三セクター鉄道の中でも特に深刻な赤字経営に苦しんでいます。開業以来、乗客数は大幅に減少しており、その損失額は日本一と評されるほどです。厳しい経営状況が継続しており、存続に向けた抜本的な対策が急務となっています。

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日本一赤字の鉄道会社:北近畿タンゴ鉄道

北近畿タンゴ鉄道は、京都府の宮津市と兵庫県豊岡市を結ぶ第三セクターの鉄道会社です。1990年に国鉄宮津線を継承して開業しましたが、開業以来、乗客数の減少に苦しんできました。2021年度の決算では、営業損益はなんと10億7,100万円の赤字となり、日本一の赤字鉄道会社という不名誉な記録を打ち立てています。

赤字の原因

北近畿タンゴ鉄道の赤字の原因は、以下の要因が挙げられます。

  • 人口減少:沿線地域の人口が減少しており、鉄道利用者も減少しています。
  • モータリゼーション:乗用車やバスの普及により、鉄道の利用が減少しています。
  • 沿線に大きな都市がない:鉄道沿線に大きな都市がないため、長距離利用者が少なく収入が限られています。
  • 路線の老朽化:路線は開業から30年以上が経過しており、施設の老朽化が進んでいます。

経営状況の悪化

乗客数の減少とそれに伴う収入の低下により、北近畿タンゴ鉄道の経営状況は悪化の一途を辿っています。以下はその主な影響です。

  • 財務状況の悪化:赤字経営が続き、債務が膨れ上がっています。
  • 設備投資の抑制:財務状況の悪化により、設備投資が抑制され、路線の維持管理に支障が出ています。
  • 人員削減:経営再建の一環として、人員削減が行われています。

存続に向けた対策

北近畿タンゴ鉄道の存続には、抜本的な対策が必要です。以下は検討されている主な対策です。

  • 沿線活性化:沿線地域の活性化により、鉄道利用者の増加を図る。
  • 観光振興:天橋立や城崎温泉などの観光地との連携を強化し、観光客の取り込みを目指す。
  • 路線の効率化:運行本数の削減や駅員の無人化などにより、経費を削減する。
  • 経営支援:京都府や兵庫県からの経営支援を要請する。
  • 路線の一部廃止:利用者の少ない区間を廃止し、経営を効率化する。

北近畿タンゴ鉄道の存続は、沿線地域にとって重要な課題です。関係者は協力して、鉄道の存続に向けた取り組みを進めていく必要があります。