札幌の地下鉄の収支は?

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札幌市営地下鉄は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2028年度の経常収支が当初計画の60億円黒字から37億円黒字に下方修正されました。 厳しい経営状況が継続しており、収支改善に向けた抜本的な対策が求められています。 路面電車事業と合わせて、市は更なる経営効率化に取り組む姿勢を示しています。

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札幌地下鉄の収支状況

新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響を受け、札幌市営地下鉄の収支は急速に悪化しています。当初、2028年度の経常収支は60億円の黒字が見込まれていましたが、現在は37億円へと下方修正されています。この下方修正は、乗車率の低下と運営コストの上昇によるものです。

乗車率の低下

パンデミックの間、リモートワークや外出自粛により、地下鉄の乗車率は大幅に低下しました。2022年3月には、前年同期比で約40%減少し、60%以下に落ち込んだと報告されています。乗車率の低迷は、地下鉄収入の減少につながっています。

運営コストの上昇

一方で、地下鉄の運営コストは上昇しています。燃料費の高騰、安全対策の強化、そして老朽化した施設の維持管理費などが主な要因です。これらのコストの上昇は、地下鉄の収支を圧迫しています。

収支改善に向けた対策

札幌市は、地下鉄の収支を改善するための抜本的な対策を講じています。これらの対策には、次のようなものが含まれます。

  • 経営効率化: 市は、地下鉄の経営効率化に取り組んでいます。これには、人員配置の見直し、保守作業の合理化、そして施設の統合が含まれます。
  • 運賃収入の増加: 市は、運賃の引き上げやICカードの普及促進など、運賃収入の増加を検討しています。
  • 外部資金の活用: 市は、地下鉄のインフラ整備や運営資金に外部資金を活用することを検討しています。

路面電車事業との連携

札幌市営地下鉄は、路面電車事業と密接に連携しています。市は、これらの2つの交通機関の経営効率化を図ることで、全体的な収支を改善しようとしています。

今後の課題

札幌地下鉄の収支改善は、継続的な課題です。乗車率の回復、運営コストの削減、そして外部資金の活用などの対策が講じられているものの、収支を黒字に戻すには時間がかかる見込みです。市は、地下鉄の健全な経営を確保するための長期的な戦略を策定する必要があります。