主な国内路線の旅客輸送量は？

国内旅客輸送量の変遷と主要路線の状況

2021年度の国内旅客輸送量は、コロナ禍からの緩やかな回復を見せ、230億1600万人となりました。これは、前年度比約4～5%の増加に相当します。

鉄道

鉄道は依然として国内旅客輸送の主力であり、2021年度には約120億人を輸送しました。主要路線では、東京－大阪間を結ぶ東海道新幹線が最も多くの旅客を運び、次いで山陽新幹線、東北新幹線が続きます。

乗合バス

乗合バスは、鉄道に次ぐ旅客輸送手段です。2021年度には約50億人を輸送しました。主要路線としては、東京－仙台間を結ぶ高速バスや、地方都市間を結ぶ路線バスなどが挙げられます。

タクシー

タクシーは、短距離移動や夜間移動に利用されています。2021年度には約30億人を輸送しました。主要都市では、メーター制タクシーに加えて、定額制タクシーや配車アプリによるサービスも普及しています。

旅客船

旅客船は、離島や沿岸地域へのアクセスに利用されています。2021年度には約2億人を輸送しました。主要航路としては、東京－小笠原諸島間を結ぶ小笠原丸や、北海道－青森間を結ぶ津軽海峡フェリーなどが挙げられます。

今後の展望

コロナ禍の影響が完全に収束すれば、国内旅客輸送量はさらに回復することが見込まれます。また、自動運転やMaaS（Mobility as a Service）の導入により、旅客輸送の利便性や効率性が向上することが期待されています。

主要路線では、今後も競争が激化することが予想されます。特に、東海道新幹線ではリニア中央新幹線が2027年に開業予定であり、所要時間の短縮が期待されています。