青色申告をするのに必要な帳簿は？

青色申告、帳簿は何を準備すればいいの？ 青色申告の帳簿をわかりやすく解説！

青色申告を始めよう！と思っても、まず頭を悩ませるのが「どんな帳簿を準備すればいいの？」という疑問ではないでしょうか。複雑そうに見える青色申告ですが、帳簿の基本を理解すれば、日々の記帳もスムーズに進められます。この記事では、青色申告に必要な帳簿の種類と、それぞれの役割をわかりやすく解説します。

青色申告の種類と帳簿の関係

青色申告には、大きく分けて10万円控除と65万円控除の2種類があります。どちらの控除を選択するかによって、必要な帳簿の種類が異なります。しかし、65万円控除の方がより詳細な帳簿が必要になる分、節税効果も高くなります。

10万円控除の場合

比較的シンプルな帳簿で済むのが、10万円控除の青色申告です。この場合、以下の帳簿を準備しましょう。

• 現金出納帳: 現金の入出金を記録する帳簿です。日付、摘要（何のためのお金か）、収入、支出、残高を記録します。例えば、「〇月〇日　文房具購入　300円」といった具合に、日々の現金の動きを記録します。
• 売上帳: 商品やサービスの売上を記録する帳簿です。日付、相手先、商品名、数量、金額などを記録します。売上の内訳を把握するために重要です。
• 仕入帳: 商品を仕入れた際に記録する帳簿です。日付、仕入先、商品名、数量、金額などを記録します。売上原価を算出するために必要です。
• 経費帳: 売上原価以外の経費を記録する帳簿です。日付、摘要（何のためのお金か）、金額などを記録します。例えば、「〇月〇日　通信費　〇〇円」といった具合に、経費の内容を記録します。

65万円控除の場合

65万円控除を受けるためには、上記の帳簿に加えて、以下の帳簿が必要になります。

• 総勘定元帳: すべての取引を勘定科目ごとにまとめた帳簿です。仕訳帳の内容を転記して作成します。複式簿記の基礎となる帳簿で、正確な財務諸表を作成するために不可欠です。
• 固定資産台帳: 建物や機械などの固定資産の取得、減価償却などを記録する帳簿です。固定資産の管理、減価償却費の計算に必要です。
• 仕訳帳: 日々の取引を発生順に記録する帳簿です。借方・貸方に分けて記録する複式簿記の基本となる帳簿です。総勘定元帳を作成する際の元データとなります。

帳簿の記録方法

帳簿の記録方法は、手書きで行う方法と、会計ソフトを利用する方法があります。手書きの場合は、丁寧に記入し、間違いがないように注意しましょう。会計ソフトを利用する場合は、自動で仕訳処理を行ってくれるため、簿記の知識がなくても比較的簡単に帳簿を作成できます。

帳簿の保管

青色申告の帳簿は、確定申告の期限から7年間保存する必要があります。税務調査が入った際に提示を求められる可能性があるため、きちんと整理して保管しておきましょう。

まとめ

青色申告の帳簿は、正確な所得を把握し、適正な税金を納めるために非常に重要です。最初は難しく感じるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に理解していけば、必ずできるようになります。会計ソフトなどを活用しながら、自分に合った方法で帳簿を作成し、青色申告にチャレンジしてみましょう。