5年使わなかったらSuicaは使えなくなりますか？

5年眠っていたSuica、まだ使える？～10年ルールと残高の行方～

Suica、Pasmo、ICOCA…今や私たちの生活に欠かせない交通系ICカード。財布やスマホの中に一枚は入っているのではないでしょうか。でも、ちょっと考えてみてください。最後にSuicaを使ったのはいつですか？もしかしたら、クローゼットの奥に眠ったままのSuicaもあるかもしれません。

「そういえば、5年くらい使ってないSuicaがあるけど、まだ使えるのかな？」そんな疑問を持つ方もいるでしょう。結論から言うと、5年未使用のSuicaは、基本的にまだ使えます。しかし、安心するのはまだ早いかもしれません。実はSuicaには、最終利用日から10年という有効期限が設けられています。

つまり、5年未使用でも直ちに失効するわけではありませんが、10年を過ぎると自動的に使用不可となり、残高も消滅してしまいます。思い出のSuica、記念Suicaなど、愛着のあるカードであっても例外ではありません。

10年という期間は、意外とあっという間に過ぎてしまいます。特に、引っ越しやライフスタイルの変化などでSuicaを使う機会が減ると、最後の利用日も忘れがちです。気がついたら10年経っていた…なんてことにならないよう、今一度、お手持ちのSuicaを確認することをおすすめします。

では、Suicaの残高はどうなるのでしょうか？10年経過してSuicaが使用不可になった場合、残高は払い戻しを受けることができます。ただし、自動的に払い戻されるわけではありません。Suicaの払い戻しには、所定の手続きが必要です。

具体的には、JR東日本の駅窓口（みどりの窓口、びゅうプラザなど）またはSuicaエリア内の駅にある多機能券売機で手続きを行います。払い戻しの際は、Suica本体と本人確認書類が必要となる場合がありますので、事前に準備しておきましょう。

また、Suicaの種類によっては、払い戻し方法が異なる場合もあります。例えば、記名Suicaはデポジット（預かり金）の500円も一緒に払い戻されますが、無記名Suicaはデポジットの払い戻しはありません。定期券機能付きSuicaの場合は、定期券の払い戻し手続きも別途必要となります。

「Suicaの残高がいくらか残っているか分からない…」という方もいるでしょう。残高は、駅にあるチャージ機や券売機で簡単に確認できます。また、スマートフォンにSuicaアプリをインストールしていれば、アプリ上で残高や利用履歴を確認することも可能です。

大切な残高を失わないためにも、まずはSuicaの最終利用日と残高を確認しましょう。そして、10年の期限が迫っている場合は、早めに払い戻し手続きを行いましょう。

さらに、今後Suicaを使う予定がない場合は、使わないまま期限切れになるのを待つのではなく、早めに払い戻しを受けておくのも良いでしょう。無駄な手間を省き、気持ちもスッキリします。

Suicaは便利なツールですが、10年という有効期限があることを忘れずに、上手に活用していきましょう。