KーPOPの収入はいくらですか?

0 ビュー

韓国国税庁データ(2017~2021年)によると、2021年申告のK-POPアイドル7720人の総所得は5,156億ウォン超え。一人あたり平均約732万円と算出されるものの、これは申告者のみの平均であり、上位アイドルの収入は遥かに高額であると推測される。 個々のアイドルの収入には大きな開きがある点に留意が必要だ。

コメント 0 好き

K-POPアイドルの収入:華やかさの裏にある格差

K-POPの華やかな世界は、世界中のファンを魅了し続けています。しかし、その成功の裏側にあるアイドルの収入は、一体どのくらいなのでしょうか? 韓国国税庁のデータから見えてくるのは、一見すると高収入に見える平均値と、その背後に存在する大きな格差という現実です。

2017年から2021年までのデータによると、2021年に確定申告をしたK-POPアイドルは7720人。彼らの総所得は5,156億ウォンを超え、単純計算では一人あたり平均約732万円となります。しかし、この数字だけを見て「K-POPアイドルはみんな高収入」と考えるのは早計です。

なぜなら、この平均値はあくまで申告者の平均であり、K-POP業界全体のごく一部を切り取ったものに過ぎないからです。売れっ子アイドルグループのメンバーや、ソロ活動で成功を収めているアイドルは、この平均値を遥かに上回る収入を得ていると考えられます。一方、デビューしたばかりのグループや、人気が伸び悩んでいるグループのメンバーは、生活費を稼ぐことさえ難しい状況かもしれません。

K-POPアイドルの収入源は多岐に渡ります。CDやデジタル音源の売上、コンサートやイベントへの出演料、CMや広告への起用、そして最近ではYouTubeなどのオンラインプラットフォームでの活動収入などが挙げられます。特に人気グループの場合、これらの活動から得られる収益は莫大なものとなります。しかし、これらの収益は所属事務所との契約に基づいて分配されるため、アイドル自身の手元に残る金額は、必ずしも売上に見合った額とは限りません。

また、K-POP業界独特の事情として、練習生期間の存在があります。デビュー前の練習生期間は、多くの場合無給であり、生活費やレッスン費用は自己負担となるケースも少なくありません。長期間の練習生期間を経てデビューできたとしても、すぐに安定した収入を得られるとは限らず、厳しい生活を強いられるアイドルも存在します。

K-POPアイドルの収入は、才能、努力、運、そして所属事務所の戦略など、様々な要素が複雑に絡み合って決定されます。華やかなステージで輝きを放つアイドルたちの背後には、厳しい競争と格差が隠されていることを、私たちは忘れてはならないでしょう。

K-POPというエンターテインメントをより深く理解するためには、表舞台だけでなく、その裏側にある現実にも目を向けることが重要です。高収入を得ている一部のアイドルだけでなく、夢を追いかける多くの若者たちが直面している厳しい現実を知ることで、私たちはK-POPという文化をより多角的に捉えることができるはずです。