「グリコする」とはどういう意味ですか?

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大阪独特の俗語で、「グリコする」とは、グリコのロゴマークのように足を広げ、膝を曲げた状態、いわゆる「膝ゲリ」の動作を指します。 地域限定の表現であり、他の地域では通じない可能性が高いです。 主に若者間の口語表現として用いられるようです。
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「グリコする」とは、大阪を中心とした関西圏で若者を中心に用いられる独特の俗語で、グリコのお菓子のロゴマークである「グリコマーク」のように、足を肩幅程度に開き、膝を曲げた姿勢をとることを指します。 正確には、足を大きく開いてしゃがみこむ、いわゆる「膝ゲリ」の状態を表現しており、その独特なシルエットがグリコのロゴマークの人の足を連想させることから、この俗語が生まれたと考えられます。

一見すると、単純な動作の表現に過ぎないように思えますが、「グリコする」という言葉には、その使用状況によって様々なニュアンスが込められています。単なる行動の描写として使われることもあれば、ユーモラスな表現として、あるいは自虐的な表現として、さらには親しい友人同士での何気ないコミュニケーションツールとして用いられるなど、その意味合いは多岐に渡ります。

例えば、友達と待ち合わせをしている際に、地面に座り込んで待っている様子を「グリコして待ってるわ」と表現したり、疲れてしゃがみ込んでいる様子を「グリコ状態や…」と呟いたりする場面が考えられます。 この場合、「グリコする」は、単に姿勢を説明するだけでなく、その時の状況や心情までも含めた、より豊かな表現となっています。 疲れている、暇だ、といった状況を表す隠喩として機能しているとも言えます。

また、面白い動画や、面白い状況を目の当たりにした時、驚きや興奮を表現する際に「グリコ!」と叫ぶこともあるようです。 この場合、「グリコする」という動作そのものよりも、その独特な響きや、ロゴマークの親しみやすさが、感情表現のツールとして機能していると言えるでしょう。 「ワオ!」や「すごい!」といった感嘆詞に近い役割を果たしていると言えるかもしれません。

しかし、この言葉は地域限定の俗語であり、大阪や関西圏以外では全く通じない可能性が高いです。 関東圏で「グリコする」という言葉を使っても、相手に理解してもらえないどころか、戸惑いや困惑を与えてしまう可能性があります。 そのため、地域差を理解した上で、使用する際には注意が必要です。 特に、初めて会う人や、年配の人に対して使うのは避けた方が無難でしょう。

「グリコする」は、大阪の若者文化の一端を垣間見ることができる、興味深い俗語です。 その言葉の持つユーモラスさや、多様な意味合いは、地域独特の言葉遊びの面白さを象徴していると言えるでしょう。 しかし、その使用には注意が必要であり、適切な場と相手を選ぶことが重要です。 この言葉を通して、大阪の独特な言語文化の一面に触れることができる、貴重な機会と言えるのではないでしょうか。 今後、この言葉がどのように変化し、使われ続けていくのか、注目していきたいところです。