ドライフルーツは日本へ持ち込めますか？

日本へのドライフルーツ持ち込み：種類と量、そして隠れた注意点

日本への旅行や帰国の際、手軽なお土産や個人的な食料としてドライフルーツを持ち込みたいと考える方は多いでしょう。結論から言うと、基本的に個人的な使用目的の少量であれば、多くのドライフルーツは持ち込み可能です。しかし、一言で「ドライフルーツ」と言っても、種類や量によっては注意が必要な場合や、持ち込み自体が禁止されている場合も存在します。

持ち込み可能なドライフルーツの一般的なルール:

• 個人使用目的の少量: お土産として数袋程度、または旅行中の個人的な食料として消費する程度の量であれば、特に問題となることは少ないでしょう。
• 商業目的や大量の場合: 輸入規制が適用されます。輸出国政府機関発行の検査証明書や、輸入に関する事前の手続きが必要となる場合があります。

注意すべきドライフルーツの種類:

多くのドライフルーツは問題なく持ち込めますが、以下のようなケースでは注意が必要です。

• 植物防疫法の対象となる場合: 植物防疫法の対象となる植物（生果実や種子など）に該当する場合、ドライフルーツであっても輸入検査が必要となる可能性があります。具体的には、柑橘類やマンゴーなどの果実を乾燥させたもの、または果実に種子が含まれている場合は、植物防疫所の検査を受ける必要があります。
• 加工方法: 単純な乾燥ではなく、糖分や油分を多く添加している場合、食品衛生法上の問題が生じる可能性があります。過剰な添加物を含むドライフルーツは、持ち込みが制限される場合があります。
• 原産国: 特定の国・地域で発生している病害虫の侵入を防ぐため、特定の国・地域から持ち込まれる植物に対して輸入制限が設けられている場合があります。

隠れた注意点：包装と申告

ドライフルーツを持ち込む際には、包装にも注意が必要です。

• 未開封であること: 原則として、未開封の状態で持ち込むことが望ましいです。開封済みの場合は、税関職員に内容物を明確に説明できるように準備しておきましょう。
• 申告: 持ち込むドライフルーツの種類や量が多い場合、税関に申告することをおすすめします。不安な場合は、事前に税関に問い合わせて確認しておくと安心です。

安全な持ち込みのために:

1. 持ち込みたいドライフルーツの種類と量を把握する: 購入前に種類と量をリストアップし、植物防疫法の対象となる可能性があるか確認しましょう。
2. 税関のウェブサイトを確認する: 税関のウェブサイトでは、最新の輸入規制に関する情報が掲載されています。事前に確認しておきましょう。
3. 不安な場合は事前に税関に問い合わせる: 種類や量に不安がある場合は、税関に直接問い合わせて確認することをおすすめします。
4. 正直に申告する: 税関検査の際に、持ち込むドライフルーツについて正直に申告しましょう。

ドライフルーツは手軽で美味しいお土産ですが、種類や量によっては輸入規制が適用される場合があります。事前にしっかりと確認し、ルールを守って楽しい旅行にしましょう。