内祝いでタブーなものは？

内祝いのマナー、本当にそれで大丈夫？ 知っておきたいタブーと心遣い

お祝いをいただいた感謝の気持ちを伝える内祝い。せっかく贈るなら、相手に喜んでもらえる品を選びたいものですよね。しかし、良かれと思って選んだ品が、実はタブーだった…なんてことになったら大変です。

インターネット上には様々な内祝いのマナーに関する情報があふれていますが、一律に「これは絶対にNG！」と断言できるものばかりではありません。地域や相手との関係性、年齢などによって、タブーの度合いは変わってくるからです。

ここでは、一般的な内祝いのタブーを踏まえつつ、贈る相手の状況や気持ちを考慮した上で、本当に喜ばれる内祝いを選ぶためのヒントをまとめました。

一般的にタブーとされるもの：本当にNG？

• 刃物: 確かに「縁を切る」という意味合いを持つため、贈り物としては避けるべきだとされています。特に年配の方や、縁起を担ぐことを重視する方には避けた方が無難でしょう。しかし、例えば料理好きの友人や、切れ味の良いハサミを求めている同僚など、相手によっては喜ばれる可能性も。贈る相手との関係性や好みを考慮し、ジョークとして受け取ってもらえるかどうかを慎重に判断しましょう。
• 緑茶: 香典返しに使われることが多いことから、お祝い事には不向きとされています。特に、弔事を連想させる濃い緑色のものは避けた方が良いでしょう。ただし、近年ではカジュアルなギフトとして、高品質な抹茶やフレーバーティーなどを贈るケースも増えています。相手が普段からお茶を嗜む習慣がある場合は、パッケージやメッセージカードでお祝いの気持ちをしっかりと伝えることで、失礼にあたる可能性を減らすことができます。
• 肌着: 直接身につけるものは、相手の生活に立ち入る印象を与える可能性があるため、避けるべきとされています。特に目上の方や、親しい間柄ではない相手には控えた方が無難でしょう。しかし、親しい友人や家族であれば、オーガニックコットンを使った肌触りの良いインナーや、おしゃれなルームウェアなどを贈るのも喜ばれるかもしれません。
• 商品券・現金: 相手に好きなものを自由に選んでほしいという気持ちから、商品券や現金を贈る人もいますが、目上の方への内祝いとしては失礼にあたる場合があります。「お祝いに対するお返し」と捉えられ、相手に下に見られていると感じさせてしまう可能性があるからです。特に、高額なお祝いをいただいた場合は、品物で感謝の気持ちを伝える方がスマートでしょう。
• 割れ物: 「割れる」という言葉が、不吉なイメージを連想させるため、避けるべきとされています。特にガラス製品や陶器などは注意が必要です。しかし、最近ではデザイン性の高い食器やグラスなども多く、結婚祝いなどではペアの食器を贈ることも一般的です。内祝いとして贈る場合は、縁起の良いモチーフがあしらわれたものを選んだり、「これから二人の幸せな日々を重ねていく」という意味を込めたりするなど、工夫が必要です。

タブーよりも大切なこと：相手への心遣い

内祝いを選ぶ上で最も大切なことは、相手への感謝の気持ちを伝えることです。タブーとされる品物であっても、相手の好みやライフスタイルに合っていれば、喜んでもらえる可能性は十分にあります。

• 相手の好みや趣味を考慮する: 日頃から相手の好みや趣味を把握しておきましょう。好きなブランドや欲しいものをリサーチしておくと、喜ばれる品物を選びやすくなります。
• 相手の家族構成や年齢を考慮する: 家族構成や年齢によって、必要なものや喜ばれるものは異なります。例えば、小さなお子さんのいる家庭には、実用的なベビーグッズやお菓子などを贈ると喜ばれます。
• メッセージカードを添える: 品物だけではなく、感謝の気持ちを込めたメッセージカードを添えることで、より心が伝わります。お祝いをいただいたことへの感謝の気持ちや、相手への祝福の言葉などを丁寧に書きましょう。
• のし紙の選び方や書き方にも注意する: 内祝いには、紅白の蝶結びの水引ののし紙を使用します。表書きは「内祝」または「御礼」とし、自分の名前を記載します。

内祝いは、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。タブーにばかり気を取られず、相手への心遣いを忘れずに、喜んでもらえる品を選びましょう。贈る相手との関係性や状況を考慮し、心を込めて選んだ内祝いは、きっと相手に喜んでもらえるはずです。