飛行機にキムチは持ち込めますか？

飛行機とキムチ：空の旅のお供にしたい発酵食品、持ち込み方法は？

韓国料理を代表する発酵食品、キムチ。その独特の旨味と辛味は、ご飯のお供としてはもちろん、炒め物や鍋料理など、様々な料理に深みを与えてくれます。旅行先でもキムチが恋しくなる気持ちはよく分かります。しかし、飛行機でキムチを持ち込みたい場合、いくつかの注意点があります。結論から言うと、機内持ち込みは制限があり、預け入れ荷物としてなら持ち込み可能です。

機内持ち込みはなぜ難しい？

キムチの機内持ち込みを難しくしているのは、航空会社の定める「液体物持ち込み制限」です。キムチは、漬け汁に含まれる水分が100mlを超える場合が多く、液体物とみなされます。国際線では、100mlを超える液体の機内持ち込みは原則禁止されています。テロ対策の一環として、液体爆弾の持ち込みを防ぐための措置です。

たとえ少量でも、ジッパー付きの透明プラスチック袋に入れていないキムチは持ち込めません。また、1人あたり1リットル以下のジッパー付き袋1枚に収まる量という制限もありますので、他の液体物と一緒に持ち込む場合は注意が必要です。

さらに、キムチ特有の強い匂いも問題となる可能性があります。機内は密閉された空間であり、匂いに敏感な人もいます。周囲の乗客への配慮も大切です。

預け入れ荷物なら大丈夫！

機内持ち込みは難しいキムチですが、預け入れ荷物としてなら持ち込み可能です。ただし、いくつかのポイントに注意しましょう。

• 密閉容器の使用: キムチの漬け汁が漏れて他の荷物を汚染しないよう、しっかりと密閉できる容器を選びましょう。プラスチック製のタッパーやジップロックなどがおすすめです。二重に袋に入れるなど、念には念を入れた対策が安心です。
• 保冷剤の活用: 特に長時間のフライトの場合、キムチの品質を保つために保冷剤の使用を検討しましょう。ただし、保冷剤も液体物に該当するため、凍った状態であることを確認してください。溶けて液状になった保冷剤は、持ち込み制限の対象となります。
• 空港職員への確認: 国や航空会社によっては、食品の持ち込みに関する独自の規定がある場合があります。出発前に空港職員に確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。特に、自家製キムチを持ち込む場合は、成分や原材料について詳しく説明できるように準備しておきましょう。
• 量の制限: 預け入れ荷物にも重量制限があります。キムチの量が多すぎる場合は、超過料金が発生する可能性がありますので、注意が必要です。
• 目的地での規制: 持ち込み先の国によっては、食品の持ち込みに厳しい規制がある場合があります。事前に渡航先の検疫情報を確認しましょう。特に、肉類や魚介類を使ったキムチは、検疫で問題となる可能性があります。

キムチ以外の選択肢

どうしても機内に持ち込みたい場合は、キムチ味のカップラーメンやスナック菓子など、乾燥した食品を選ぶのも一つの方法です。これらは液体物には該当しないため、機内持ち込みも可能です。また、旅行先でキムチを購入することもできます。現地のスーパーマーケットや韓国料理店を探してみましょう。

まとめ

飛行機でキムチを持ち込む場合は、機内持ち込みではなく預け入れ荷物として持ち込むのが適切です。密閉容器や保冷剤を使用し、空港職員に確認することで、スムーズに持ち込みできます。旅行先でも美味しいキムチを楽しめるよう、しっかりと準備を行いましょう。