昼間人口の計算方法は？

昼間人口、その地域で実際に活動する人々の数 – 国勢調査データで紐解く

私たちは、日々、住んでいる場所とは異なる場所で仕事や学校、買い物をしています。この「場所の移動」によって、昼間は住んでいる場所とは異なる地域に多くの人が集まります。この昼間特定の地域に滞在する人々の数を「昼間人口」と呼び、地域における活動人口や社会インフラ整備の計画に欠かせない指標となっています。

昼間人口は、国勢調査の従業地・通学地集計結果 を利用することで算出されます。これは、常住人口 に、その地域への流入人口 と 流出人口 を調整することで求められます。

具体的には、国勢調査では、10月1日時点の各人の住所に加え、就業場所 や 通学先 を調査しています。このデータから、

• 流入人口: 昼間は調査対象地域で仕事や学校に通うが、住んでいる人は他の地域の人
• 流出人口: 昼間は調査対象地域から仕事や学校へ行くが、住んでいる人は調査対象地域の人

を算出し、常住人口に加え、調整することで、昼間人口を算出します。

国勢調査は5年ごとに行われ、市区町村レベルで詳細な昼間人口を把握することが可能 です。これらのデータは、総務省統計局が公表しています。

昼間人口は、様々な場面で役立ちます。

• 都市計画: 商業施設や公共交通機関の整備など、地域へのインフラ整備計画に必要不可欠な情報です。
• 防災計画: 昼間人口を把握することで、災害時の避難計画や物資の必要量をより正確に推定できます。
• 地域活性化: 昼間人口の分析を通じて、地域への魅力を高める施策を検討できます。
• 企業戦略: 店舗の立地選定やターゲット顧客の分析などに役立ちます。

昼間人口は、私たちの生活を支える重要な指標の一つです。国勢調査データを利用し、地域の実態を把握することで、より良い社会づくりに貢献できるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下のリンクから総務省統計局のホームページをご覧ください。

• 総務省統計局 – 国勢調査
• 総務省統計局 – 昼間人口