賃貸物件を審査後にキャンセルするといくらかかりますか？

賃貸物件、審査後のキャンセル。お金は本当に大丈夫？知っておくべき３つのポイント

賃貸物件探し、お疲れ様です！希望に合う物件が見つかり、いざ審査へ…ドキドキの審査通過後、急な事情でキャンセルせざるを得なくなってしまった、なんて経験はありませんか？「違約金が発生するのでは？」と不安になる気持ち、よく分かります。この記事では、賃貸物件の審査後にキャンセルした場合の費用について、深掘りして解説します。

１．原則：契約成立前なら違約金は発生しない

一般的に、賃貸契約は「契約書への署名・捺印」をもって成立します。つまり、入居審査に通った段階では、まだ契約は成立していません。そのため、原則として、審査通過後にキャンセルしても違約金は発生しないと考えられます。これは、消費者保護の観点からも当然のことと言えるでしょう。

しかし、例外もあります。

２．例外：手付金を支払った場合

不動産会社によっては、入居申し込みの際に「手付金」や「預り金」といった名目で、お金を預かることがあります。この場合、手付金の性格によって扱いが変わってきます。

• 解約手付の場合: 買い手（借り手）都合でキャンセルした場合、手付金は戻ってきません。これは、民法上の「手付」の原則に基づいています。
• 預り金の場合: 預り金は、あくまで預かっているお金なので、原則として全額返金されます。

手付金なのか、預り金なのかは、契約書類や不動産会社の説明で確認することが重要です。曖昧な場合は、必ず確認を取りましょう。

３．念のため：契約書類と不動産会社への確認が必須

上記はあくまで原則です。不動産会社や物件によっては、特約事項として「審査通過後のキャンセルは〇〇円」といった規定が設けられている可能性もゼロではありません。そのため、契約書類（重要事項説明書を含む）を隅々まで確認することが非常に重要です。

特に、以下の点に注意して確認しましょう。

• キャンセルに関する条項の有無
• 手付金や預り金の扱い
• 違約金が発生する場合の金額と条件

もし契約書に不明な点や不安な点があれば、必ず不動産会社に確認してください。曖昧なまま契約を進めるのは避けましょう。

キャンセルを伝える際の注意点

審査通過後にキャンセルを伝えるのは、気が引けるかもしれません。しかし、誠意をもって早めに伝えることが大切です。

• 理由を明確に伝える: キャンセルに至った理由を正直に伝えましょう。
• 感謝の気持ちを伝える: 物件を紹介してくれたこと、審査をしてくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
• 迷惑をかけたことを謝罪する: キャンセルによって不動産会社に迷惑をかけたことを謝罪しましょう。

これらの点を守ることで、円満にキャンセルできる可能性が高まります。

最後に

賃貸物件探しは、時間も労力もかかる大変な作業です。審査後のキャンセルは、誰しも経験する可能性のある出来事です。この記事が、皆さんの不安を少しでも解消し、スムーズな物件探しの一助となれば幸いです。もし不安な場合は、弁護士や消費生活センターなど専門機関に相談することも検討しましょう。

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