足場の面積は平米でいくらですか？

足場の面積は平米でいくら？ 計算方法と注意点

建物の外壁塗装や補修工事には、足場が不可欠です。安全な作業環境を確保するためにも、適切な足場を設置する必要があります。しかし、足場にかかる費用を正確に見積もるには、その面積を正しく計算することが重要です。では、足場の面積はどのように計算するのでしょうか？ この記事では、足場の面積の計算方法、注意点、そして専門業者に依頼するメリットについて解説します。

足場の面積は、基本的に建物の外壁面積を基準に計算します。しかし、単に建物の外壁面積と同じというわけではありません。足場は作業員が安全に移動・作業できるスペースを確保する必要があるため、建物の外周から一定の距離を離して設置されます。

一般的には、建物の外周に各辺0.5mを加えた値を新しい外周とし、これを用いて計算を行います。具体的には以下の手順で計算します。

1. 建物の各辺の長さを測る: 東西南北、それぞれの辺の長さを正確に測ります。出窓やバルコニーなども考慮に入れる必要があります。
2. 各辺に0.5mを加える: 測った各辺の長さに0.5mを足します。これは足場の幅を考慮したものです。この値が足場を設置する際の外周となります。
3. 新しい外周を計算する: 0.5mを加えた各辺の長さを合計し、新しい外周を求めます。
4. 足場の高さを測る: 地面から足場の一番高い部分までの高さを測ります。複数階建ての場合は、各階の高さも個別に測る必要があります。
5. 足場の面積を計算する: 新しい外周に足場の高さを掛け合わせることで、足場の面積（平方メートル）を概算できます。

例えば、東西10m、南北8mの建物で、足場の高さが5mの場合、

• 各辺に0.5mを加えた長さ： 東西10.5m、南北8.5m
• 新しい外周： 10.5m × 2 + 8.5m × 2 = 38m
• 足場の面積： 38m × 5m = 190㎡

となります。

ただし、これはあくまで概算値です。複雑な形状の建物（L字型、凹凸のある形状など）の場合、この計算方法では正確な面積を算出できません。また、足場の種類（単管足場、枠組み足場など）によっても必要な面積は変わってきます。

さらに、上記の計算では、開口部（窓やドア）の面積を差し引いていません。厳密な面積を算出するためには、これらの開口部の面積も考慮する必要があります。

そのため、複雑な形状の建物や正確な面積が必要な場合は、専門の足場業者に依頼することを強くお勧めします。専門業者は、建物の形状や足場の種類、必要な強度などを考慮し、最適な足場プランを提案してくれます。また、安全基準を満たした足場を設置することで、作業員の安全も確保できます。

足場設置にかかる費用は、足場の面積だけでなく、設置場所の状況や足場の種類によっても変動します。正確な見積もりを得るためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。

適切な足場の設置は、工事の安全と効率に直結します。面積の計算方法を理解し、必要に応じて専門業者に相談することで、スムーズな工事を実現しましょう。