脳炎の初期症状は?

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脳炎の初期症状は髄膜炎に似ており、発熱、頭痛、嘔吐などの風邪に似た症状が現れます。その後、意識障害や認知機能の低下などのより深刻な症状が現れてきます。

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脳炎の初期症状:見過ごせないサインを見極める

脳炎は、脳に炎症が生じる疾患であり、迅速な診断と治療が非常に重要です。初期症状は風邪に似ているため見過ごされがちですが、早期発見することで重症化を防ぎ、後遺症のリスクを軽減することができます。

風邪と区別すべき初期症状

脳炎の初期症状は、髄膜炎と共通する部分も多く、具体的には以下のものが挙げられます。

  • 発熱: 38℃以上の高熱が出ることが一般的です。
  • 頭痛: 普段の頭痛とは異なり、激しい頭痛が持続することがあります。
  • 嘔吐: 吐き気だけでなく、実際に嘔吐してしまうこともあります。
  • 倦怠感: 強い疲労感やだるさを感じ、活動意欲が低下します。
  • 筋肉痛・関節痛: 全身の筋肉や関節に痛みが生じることがあります。

これらの症状は、風邪やインフルエンザなどでも見られるため、判断が難しい場合があります。しかし、脳炎の場合、これらの症状に加えて、以下のようなより特徴的な兆候が現れることがあります。

  • 光過敏: 光を異常に眩しく感じ、目を痛がる。
  • 首の硬直: 首を前に曲げようとすると強い抵抗を感じ、痛みが生じる。
  • 精神症状: 不安、混乱、興奮、幻覚など、普段とは異なる精神状態になる。
  • 意識障害: ぼんやりする、意識レベルが低下する、呼びかけに応じないなどの症状が現れる。

見過ごしてはならない重要なポイント

脳炎の初期症状は、個人差があり、全てが現れるとは限りません。しかし、上記の症状が複数重なっている場合や、症状が急速に悪化する場合は、脳炎の可能性を考慮し、速やかに医療機関を受診することが重要です。特に、以下のような場合は、緊急性が高いと考えられます。

  • 高熱と激しい頭痛が持続する
  • 意識障害が現れた
  • けいれんを起こした
  • 首の硬直がみられる
  • 麻痺や運動障害が現れた

診断と治療

脳炎が疑われる場合、医師は問診や神経学的検査を行い、必要に応じて血液検査、髄液検査、CTスキャン、MRIなどの検査を行います。これらの検査結果を総合的に判断し、脳炎の種類や原因を特定します。

治療は、原因となる病原体(ウイルス、細菌、真菌など)に対する薬物療法が中心となります。また、脳の炎症を抑えるためのステロイド療法や、症状を緩和するための対症療法も行われます。

早期発見と適切な治療が重要

脳炎は、早期に発見し適切な治療を行うことで、後遺症のリスクを軽減し、回復を早めることができます。風邪のような症状に加えて、上記のような兆候が見られた場合は、自己判断せずに、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

注記: この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスを提供するものではありません。ご自身の健康状態について懸念がある場合は、必ず医師に相談してください。