結婚式の招待状はなぜ糊付けしないのですか？

結婚式の招待状は何故糊付けしないのか

結婚式の招待状を受け取ると、中には封筒に糊付けされておらず、封がされていないことに気づくことがあります。これは、日本の結婚式における正式なマナーであり、縁起を担いでいるためです。

縁起を担ぐ

日本の文化では、結婚は一生に一度の大きな節目とされています。そのため、縁起の良いもの、縁起の悪いものをとても大切にします。結婚式の招待状は、これから新しい人生を歩む二人の門出を寿ぐ大切なものです。そこで、縁起が悪いと考えられている「切る」という行為を避けるために、糊付けをして封をしないのです。

「切る」が縁起が悪い理由

「切る」という行為は、縁が切れることを連想させます。縁とは人間関係や繋がりを表す言葉であり、結婚は二人の縁を結ぶものです。そのため、結婚という縁起の良い場で「切る」という縁起の悪い行為をすることは、縁が切れることを暗示しているとされています。

他の封の方法

糊付けをしないとなると、招待状の中身が飛び出してしまうのではないかという心配があるかもしれません。その場合は、シールやテープなどで軽く留める程度にしておくとよいでしょう。また、封筒のデザインによっては、そのまま差し込むだけで封が閉じられるものもあります。

手渡しする場合のみ

このマナーは、招待状を手渡しする場合にのみ適用されます。郵便で送付する場合は、糊付けして封をするのが一般的です。これは、郵送中に中身が飛び出さないようにするためと、郵送トラブルを防ぐためです。

以上のように、結婚式の招待状を糊付けしないのは、縁起を担ぐ日本の文化に由来しています。縁が切れることを連想させる「切る」という行為を避けることで、二人の幸せな結婚を祈願しているのです。