結納金のありなしは誰が決めるのですか?

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近年、結納の簡略化・省略傾向が強まっており、結納金そのものを用意しないカップルが多数を占めています。 ゼクシィ調査では、結納自体を行ったカップルはわずか7.8%で、その内、結納金なしは6.7%にも上ります。 結納金の有無は、基本的に両家の話し合いで決定され、現代では新郎新婦の意思が大きく反映される傾向にあります。
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結納金、その有無は誰が決めるのか?近年、結婚式全体の簡略化が進む中、結納についても同様の傾向が見られ、結納金なしで結婚を迎えようとするカップルが急増しています。華やかで伝統的な儀式である結納ですが、現代においては、その在り方自体が大きく変化していると言えるでしょう。 ゼクシィ等の調査でも示されているように、結納そのものを執り行うカップルは少数派であり、その中でも結納金を用意しないケースが大部分を占めています。では、この結納金の有無、最終的に決めるのは一体誰なのでしょうか?

単純に「新郎新婦が決める」と断言することはできません。 なぜなら、結納はあくまで両家の繋がりを深め、結婚への承認を得るための儀式であり、新郎新婦だけの問題ではないからです。 古くからのしきたりを重んじる家庭であれば、親世代の考えが強く反映されるでしょう。特に、結納金は、古くは新郎側からの娘への「嫁入り支度」として贈られるものであり、その金額には家同士の経済力や社会的地位を示す意味合いも含まれていました。そのため、親世代、特に男性側の親にとっては、結納金は重要な要素となり得ます。 伝統的な考えを持つ親御さんであれば、結納金なしの結婚に反対する可能性も十分に考えられます。

しかし、現代社会においては、若者世代の価値観が大きく変化し、結納に対する考え方も多様化しています。 多くのカップルは、結婚資金を自由に使えるようにしたい、あるいは、派手な儀式よりも自分たちのスタイルに合った、よりシンプルな結婚式を挙げたいと考えているでしょう。 結納自体に大きな意味を見出さない若者にとって、結納金は単なる経済的な負担と捉えられがちです。 そのため、近年は新郎新婦の意思を尊重し、結納金なしで結婚を進めるケースが増加しているのです。

では、どのように話し合いを進めるべきなのでしょうか? まず、重要なのは、それぞれの家庭における結納に対する考え方を理解することです。 事前に両家の親御さんと率直に話し合い、それぞれの想いを共有することが不可欠です。 新郎新婦は、なぜ結納金なしで結婚したいのか、その理由を明確に説明することが重要です。 そして、親世代には、現代の結婚事情や経済状況を理解してもらう努力が必要です。 単に「いらない」と主張するのではなく、「結納金に充てた資金を、新生活のスタートアップ資金に回したい」など、具体的な理由を示すことで、より理解を得やすくなるでしょう。

話し合いが難航する場合は、仲介役を立てるのも一つの方法です。 信頼できる親戚や友人、または結婚相談所のアドバイザーなどに相談し、スムーズなコミュニケーションを図るサポートを受けるのも有効です。 大切なのは、お互いの気持ちを尊重し、納得できる結論を導き出すことです。 結納金は、あくまでも手段であり、目的は両家の良好な関係を築き、幸せな結婚生活をスタートすることです。 この点を常に意識しながら、話し合いを進めていくことが重要です。 最終的に、結納金の有無を決めるのは、新郎新婦、両家の親御さんを含めた全員の合意によってなされるべきであり、一方的な決定は避けるべきでしょう。 それは、これから始まる新たな家族関係の始まりを象徴する大切な合意形成のプロセスなのです。